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OLC-NW
Optical Lattice Clocks Net-Workの略称。
つまり、光格子時計を利用した質量変移検出ネットワークのことである。
ストロンチウム(Sr)原子を用いた光格子時計を世界中の各地へと配備し、特殊なネットワークを介して各地点の時間の遅れを計測することで、時空間に影響を与える質量体の存在とその変移を検出する機能を有する。
元々は鉱山資源の発掘を目的として開発された装置であったが、シャドウの出現以後は主にシャドウの観測装置として各国に利用されている。
現在はEUGの管理下に置かれており、加盟国ならば簡単にアクセスできるような環境が整えられている。
ただし非加盟国や一部の領域では光格子時計が配備されておらず、全地球圏をネットワークが網羅しているとは言い難い。
測定精度は非常に高く、ある物体が一センチ移動しただけでもその詳細な移動経路及び速度等を逆算、算出することが可能である。




