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†聖剣伝説†  作者: 廃人弟子
殺戮兵器(キラーマシン)
8/10

王国

王国と王国騎士団について書きます!よろしくお願い致します!

1週間前…西国~メタルエンパイヤ~東の荒野



王国騎士団の中から召集された先攻隊12名は騎馬に股がり、まだ未踏の地を目指し、進撃をしていた。


率いるは騎士団No.6『獅子王』アドルフ。今宵200歳を越え今なお現役。策略家として知られ、新人の育成にも力を燃やすベテランである。軍に属してからも長く、国王オーディンの信頼も厚い おまけに、ギルド「荒くれどもの楽園(サファリパーク)」の総隊長である。とてもワイルド(・・・・)な見た目とは裏腹に剣術の腕は王国騎士団トップクラス。魔法も上級魔法以下の魔法のほとんどを習得している。

だが、百聞は一見にしかず。彼を見たものは忘れることのできない強烈な印象を受ける。太い腕、屈強でがたいの良い体格、引き締まった脚、長く整った爪、風になびく長い尻尾、美しく金色に輝く鬣、鋭く獲物を震え上がらせる牙………

獣人:アドルフはライオンの頭部を持つ獣人族でも珍しい種だった。



「『激流』『雨乞い』前へ!」アドルフの号令に二人を乗せた騎馬が列の前列に出る。

「ハイ!」「いえっさ!」


「ミストウォーター!」「レインドロップ!」

二人はそれぞれ違う魔法を使った。


すると辺りは湿気に包まれ、小粒の雨が降る。



およそ1㎞先にいた。殺戮兵器(キラーマシン)達も驚き、岩の隙間から出てくる。その数10体。


「『黒森』『暴走』援護しろ!」 「はい!」「了解しやした!」


「雷神の力を借り、黒雲の果て……」『黒森』と呼ばれる黒いフードを被った女は詠唱を始める。


雨の中、突如黒い雲が辺りを覆い始めた。


「サンダーボルト!!」

「エレクトリックカッター!!」

「サンダーボルト。」


殺戮兵器(キラーマシン)の群れに雷の雨が降る。



「ズドンッ!ズドンッ!」


「ウィウィーン…」殺戮兵器(キラーマシン)達はあっという間に黒焦げになり、動かなくなる。


「ハッハッハ、効いたか殺戮兵器(スクラップ)ども!よくやったぞ皆の者!仕上げに掛かるぞ!」


「オォ――――!!!」騎士団はそれぞれ剣やら弓やら杖やらを取りだし、黒焦げの鉄屑に向け、騎馬の速度を上げる。



進行して5日目、倒した殺戮兵器(キラーマシン)、魔獣の数は百を超えていた。


-----------------------------

ガルザル~フレイの屋敷


「入城手形?そんな物要るのか?」俺は聞いた。


「あれっ、知らないかな!?今は特にチェック厳しいからね~コレないと部外者は入れないのさ。」


「そもそもなんで私達が?」フレイが核心を突く。


「君たちが前に新型のキラーマシンを倒したのを王国騎士団(ウチ)のスカウトマンが知ってね。それで『見込みがあるのかどうかを確かめて来い』って俺に使令が来たんだ。ついでにキラーマシンがこっちに飛んでくるって情報も入ったからね。」


「じゃあ、王国騎士団に俺達は入れるのか?」


「いきなりは無理かもな…まぁ近々城で軍義がある。そこで上層部と顔合わせをして、研修期間に入るだろうね。」


「何故…キラーマシンがこっちに来るのがわかった?」ジェイドが尋ねた。


「まぁ君たちなら話しても良いだろう。今アースガルドは結界が張られていない!」


「何!?」

「バカな!?」

「嘘アル!!」

「そんなことしたら…」


「そのかわり国王様直々に探知障壁を張られ、障壁を通過したあらゆる物が解るようになっている。殺戮兵器、魔物が入った場合、即座に王国騎士団(おれたち)が駆けつけるようになっている。」


「…いつからだ?」


「2年前だったかな?」


「じゃあ、ここに新型が来た時も……」


「誰かはわからないが王国騎士団(おれたち)の誰かが来ていたと思うよ。」


「何故…結界を止めた?」


「今まで結界を張っていた中央の魔術師達が『魔具』製造と前線に駆り出されたからさ。ウチも人手不足ってわけ。」


突如、知らされるアースガルドの現状、そして、中央への徴兵…皆は不安の色を隠せないで……


「やったぜぇ!コレで王国騎士団の仲間入りだ!」


「願えば叶うだなまさに!!」


「しかも上層部まで拝めるとはな…」


「さっそく身支度を始めるアル!」


「皆そんなに入りたいのか?」


「何言ってんだぁウォルフ!?!?俺達はそのためにシャムシール団長のキツい修行も耐えてきたんだろ!?!?」ドラコが言った。


「皆かなり王国騎士団に憧れてたんだよ!」ジョンが教える。


俺は仲間の強さの秘訣をそこに見た気がした。


そして、盛り上がる中、フレイが輪に入らずに、少しうつ向いていたのに気付いた。


「あぁそうだ!君のお父さんD.rフレズとお母さん、それに使用人達は皆無事だよ。先に避難して貰ってたんだ。お父さんは中央に来て貰っているが…」


「本当ッ!良かったぁ~!!」フレイは安堵の表情を浮かべる。


「フレイの父親は医者なのか?」


「そうそう!この国一番のね!」ジョンが得意げに言う。


「私エルフと人間のハーフなの。お父さんがエルフでドクター、母が人間で調合師なの。一応、私も週に一度中央の調合師の学校に通ってるのよ。」


「俺たち王国騎士団もいつも先生にはお世話になっている。」




『戦斧』アレックスは二日後アースガルド城にて待っていることを伝えた。さらに、準備してくる物、城までの道のりを丁寧に教えてくれた。フレイの屋敷は明日から工事が行われる手配がしてあり、費用は国が出してくれるそうだ。

全てを伝えるとアレックスはさっそうと去っていった。

《登場人物紹介》


No.6『獅子王』アドルフ

ライオンの獣人であり、王国騎士団の中でも軍歴は長く、功績も数多い。双剣の使い手であり、その剣術は騎士団トップクラス。また魔法にも長けている。

名将としても知られ、奇抜な戦術を好む。

その経歴から若手育成にも力を入れており、今回の部隊編成にも新人を抜擢した。


No.11『黒森』ウィッチ

王国騎士団トップクラスの魔法使い。魔女。今までは主に結界を張る作業と魔術書の編成を行っていたが今回初めて召集された。ほぼ全属性の上級魔法を使いこなせる。実はNo.2イザヴェラに妹のように可愛がられている。


No.14『激流』アクアマドール

水属性魔法のスペシャリスト。主にアースガルド東の沿岸部の警備や洪水対策の治水を任されている。ウィッチ同様に初めての召集となる。ギルド「エレメントマスターズ」にも所属している。


No.16『雨乞い』グロッグル

世にも珍しい蛙の獣人。アドルフのギルド「荒くれどもの楽園(サファリパーク)」に所属している。隊への召集は何度もあり、功績も残している。剣術と水属性魔法はかなりの使い手であり、臨機応変かつ動きの読めない戦闘スタイルは曲者である。


No.32『暴走』リチャード

元は手がつけられないほどの不良。不良ギルド「ピリオドの向こう」のリーダーでもある。仲間と遊んでいる時に殺戮兵器(キラーマシン)と遭遇、倒したことでスカウトされた。今回初めての召集となる。使うのは電池式小刀(スタンガンナイフ)。シャムシールが昔造った物だが、何故か市場に出回っていたものを購入。実は雷属性だけ中級まで使える。昔、西国に渡ろうとした所を国境警備中のアドルフ達に捕まったことがある。

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