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†聖剣伝説†  作者: 廃人弟子
第1章~プロローグ~
3/10

ギルド

いよいよ第三話。2話ではちょっとこの世界のことがわかった鈴木翔太。

心境の変化に注目しながら、妄想を楽しんで下さい(笑)

「じゃあ、もう遅いし、私たちもう帰るね」


時間の感覚はなかったが窓から見える外の景色はすっかり暗くなっていた。


「明日はギルドの皆にも合わしてやるよ!」

「もう剣を持てるということは動けるだろう」


「ああ…」確かに、身体中なんか擦り傷はあるが、骨とかは折れてなさそうだ。



「じゃあね」

「じゃな、ウォルフ、もといスズキぃ!!」


「じゃ、色々今日はありがとう」俺はお礼を行って、二人をドアまで見送った。



二人が帰ってから、俺は部屋にあった鏡で自分の新しい姿を確認した。


髪は金髪、瞳は赤みがかった茶色、目鼻立ちは凛々しく、整い、某ゲーム、キングダム○ーツの主人公によく似ていた。


「うわっ超イケメンや!」自分で言ってしまった。。。


しかも、身長は前より少し高いぐらいだが、ちょっとメタボ気味だったあの頃とは比べものにならない、引き締まった筋肉隆々のボディがそこにはあったのだ。




「ちなみに、アッチ(・・・)の方はどうかな・・・??」


俺は恐る恐る履いていた短パンに親指を引っ掛け、隙間から覗く・・・・


「うっうわぁぁあああぁぁ!!!」

そこには金色の巣の中にたたずむ勇者の姿があった。。。


*詳しい描写は控えます。ご想像にお任せします。



まぁ俺は鈴木翔太を捨て、ウォルフとして生きることにした。



もちろん下心はある!前世では叶わなかった様々なことをこのルックスとボディは可能にしてくれる。………ハズ。


時計は[Ⅹ]の時を指していた。どうやら時間の暦はあっちと同じらしい。


「ちょっと早いけど寝るか…」


「待ってろよフレイ…いや、新しい世界の皆よ!」


俺は前向きにこの世界で生きていく覚悟と期待を胸に、床に着いた…。


それがどんなに過酷で険しい道のりなのかも、この時の俺には知る由が無かった………。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー《とある工場》





「カンカンカン…」渇いた金属音が鳴り響く…。


「三番ゲートオープン!!」「発射!!」


「目標アースガルド郊外の・・・」


何かが東の国に向け、飛ばされた…。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「ぐごぉーぐごっ!!」朝の日差しで目が覚めた。


俺は起きて、洗面所に向かおうとする。…が勝手がわからない。


裏口のようなドアを開けると井戸があった。


「ここでか…フゥッ―」俺は文明の尊さを感じながら、井戸で水浴びをした。



俺は何日か寝ていたのだろう…。けっこうな体臭がした。


そんなんでフレイに合うわけにはいかないのだ。



水をバシャッバシャッと浴び、部屋にあったタオルで全身を洗う。朝起きた時には、傷はほとんどふさがっていたので、包帯は取った。


「気持ちぃいな!!」朝起きての水浴びがこんなに気持ちいいとは、知らなかった。


「ガチャン!」俺の隣の家から恰幅のいい中年のオバサンが出てきた。



「ウォルフぅ!あんたもう動いて平気なのかいぃ?」心配そうにオバサンは言った。



「あぁ、もう全然大丈夫です。」もうウォルフと言われることに抵抗はない。


「…というか、アンタこんなところで何やってんだいぃ?」

「風呂ぐらい自分家にあるだろぅ?」



やっぱそうか…。ちょっと考えれば、魔法が存在するんだ、水回りくらい整備されててもおかしくはない。


「じゃこの井戸は……」


「それは聖水!!夜になると低級の魔物が寄って来るから、家に入らないよう周りに撒くんだよ!」

「アンタも毎日やってんだろぅ?」


俺がいる町[ガルザル]は首都セントガルドから最も離れた辺境の町だ。結界は首都の聖堂を中心に魔方陣が組まれているため、ここは結界が薄い。


夜にもなればコブリンやピクシーといった低級魔が町をうろうろし出す。まぁ戦闘力が低いので一般人でも難なく殺れるらしい。


しかし、聖水を浴びるとは俺も誤算だった。昨日話をよく聞くべきだった。



「キャアァァア!!!」若い女の叫び声がした。


「西の奴らが来たのか!?!?」俺は振り返る。



声の主はフレイだった。


昨日一緒にギルドに行く約束をしたので、迎えに来てくれたのだ。ところが、玄関が閉まっていたため、裏口に回ったところ、全裸の俺を目撃してしまった。


こんな形で俺の刀を見せることになるとは…不本意だ…



「ち、違うんだ!フレイ・・俺はただ水浴びを…」


「おっウォルフ、もといスズキの旦那ァ、全裸でお出ましとは粋だねぇ~」

うるさいヤツが来た。



「ホラホラ、早く服を着な!!」隣のオバサンが服を投げてくれた。





しばらくして、俺たちは町のギルドを目指す。


「さっきのこと気にしてなんかないから……」フレイが切り出す。


「まぁでも良かったじゃんか!!傷が治ったのも確認出来たし」

ジョンがニヤニヤしながら続けた。


「トーキョウでは朝は皆アレやるんだろ?」


認めたくないが、肯定する他この場を切り抜ける手段が無さそうだ。


「ああ…」


「そんな国絶対行きたくない!」フレイは頬を膨らませた。




そんな感じで中世ヨーロッパを思わせる町並を石畳に沿って歩いていると、木造の大きな建物に着いた。



「さぁ着いたぞ!ここが俺達のギルド[ガルザル防衛団]だ!!」


次回、いよいよギルドメンバー登場!


「旦那ァ~次の話も1つよろしくお願いしやす。」


《登場人物紹介》

隣のおばさんトト

とても面倒見がよく、やさしいおばさん。夫を殺戮兵器(キラーマシン)に殺された悲しい過去を持つ。

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