~プロローグ~
俺、鈴木翔太は退屈な日常を過ごすどこにでもいるフリーターだった…
夢も希望もお金もない、年齢=彼女いない歴の終わってるヤツ。
いつもようにバイトから帰る途中、列車事故?に巻き込まれ、気付いたら別な世界に飛ばされていた。
そこは魔法使いに珍獣、化物、機械の兵隊が生きる、魔法と機械文明が同時に存在する世界。しかも、戦争真っ只中。俺はその世界の英雄の末裔として転生されてしまった。
俺にこの世界を救うことが出来るのか、というか帰れるのか?というか帰るのもったいなくね?
初めての投稿になります。乱文、雑分になると思いますが頑張って書きます。よろしくお願い致します。
気軽に感想、レビューお待ちしております。酷評もどうぞ。
俺、鈴木翔太は退屈な日常を過ごすどこにでもいるフリータ―。
年はもう27歳。だが年齢=彼女いない歴、正直終わってる(笑)...(泣)
大学を卒業後、地元企業に就職、だが続かずに辞め、何か自分にも輝ける所を!!と求めて、大都会「東京」に上京するも志し半ばで挫折・・・
1LDKのオンボロアパートにその日暮らし…
その家賃を払うための生活をしている。就職活動もしていたがあまりのシビアさに音をあげてしまった。
地元の連中には「俺は有名になって名を上げて帰って来る!!」と見栄を張ってしまったため、帰れずに…
おまけに仲いいヤツとは連絡取りづらいことになっている。
仕事は駅前のコンビニ「ファミ○」でアルバイトをしている。
「っしゃらせ~~………」
俺のやる気のない声が店内に木霊する。
「鈴木君!!!」 この店の店長、落合だ。
「君、何回も言うけど、もう少しやる気出せないの!?!!?!?」
「そんなんじゃ、お客さん減っちゃうよ~?」
そうはいってももう夜中の2時半だ。客も半分寝ぼけたヤツしか来ない。
この店長・落合、ハゲずら頭に黒ぶちメガネ、そしてシャープな顎、痩せた体型・・・
見た目は万年係長だが、このエリアの、しかも駅前というコンビニ激戦区にて3年連続売上No.1の実績を持ち、本店からも一目置かれる存在なのだ。
まぁだが、俺に言わせれば仕事はバイトに丸投げなタチの悪い雇われ店長に違いない。
「だいたい君たちバイトはね~・・・・・」
落合の説教が始まった。…………俺は視点を斜め下に向け、聞いてるフリをして、意識を遠くに登らせる。
子供の頃、絵本で読んだ魔法の国の主人公に自分を重ねる。
手に持つ剣は光り輝き、攻めいる怪物たちはあっという間に切り捨てられる…………
魔王を倒し、麗しき姫君を救い出し、めでたし、めでたし………
…おっ落合の説教も終わったようだ。
夜中の3時。俺のシフトの交代の時間だ。
「お疲れっしたぁ~~」 俺は落合に何か言われる前に荷物を持って、そそくさと帰る。
辺りは真っ暗、街のネオンだけが光り輝き、季節を先取りしたイルミネーションが憎たらしく点滅している。
「・・ったく、どいつもこいつもイチャイチャしやがって・・」
俺のバイト先からアパートまでは歩いて10分くらいだ。
「カンカンカン・・」
踏切が降りてくる。走れば間に合う。だが、走る理由がない。
「・・ッゴトン・・ガタン・ガタンゴトン・・」
遠くから列車が灯りを照らしながら来る。
…いっそこの列車に跳ねられたら………ッイカンイカン!?
負のオーラに引きずり混まれるとこだった。笑えん。
「しかし、こんな夜中に電車なんか走ってたっけ?」
「第一誰が乗るんだ?」
「ゴトンッ!!ガタン!!」列車は尚スピードを落とすことなく近づく…………
「ん?」
俺はその時異変に気付いた。
列車は真っ直ぐ向かって来る…。
俺のほうに…。いや、俺目掛けて!!!!!
「…ッおいおい!冗談だろ!?!?」
よく見たら列車はレールを走っているのではなく、レールの少し上を浮いて走っている。しかも、運転手の姿は見受けられない。
そして、俺に近づくにつれ、スピードを増している。
「ヤバい……逃げなきゃ…」
ここで俺は俺を遠ざけまいと列車に吸い寄せている力が働いている力の存在に気付く。
「プォ―――――――――――」列車の汽笛がなり、列車のライトの眩い光りに包まれる。
まさにジ・エンド………………っと思い俺は目を閉じた。
次に目を開けるとそこはレンガ造りの小さな家だった。
先ずはここまで読んで頂き、ありがとうございます。次の話が異世界のお話です。さぁ何処に飛ばされるやら……。