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第十二節
私は独りで生きてきた
もう知ってしまった
ひとりぼっちはいやだ
むこうにかえれば、またひとりぼっちだ
誰も私を見てくれない
いや、独りでいいんだ
誰も私を見るな
弱い私をどうか見ないでくれ
私も私なんか見たくない
私は、私が大嫌いだ
あなたがどれだけ住みよい国づくりをしているのか、国民は知っています
あなたがどれだけ仕事を肩代わりしているのか、大臣たちも知っています
あなたが城の者をどれだけ気にかけているか、わたしたちは知っています
あなたの嫌うあなたは、わたしたちの好きなあなたなのです
それは私の都合のよいところばかり見るからだ
私を見ていないからだ
やつらは、誰でもよかったんだ
そして現に、わたしはいなくてもよかった
他の誰かがわたしの代わりになってくれる
わたしは姫様のことが好きなのです
書類の山に埋もれて業務をこなす姿も
図書館で資料を探す姿も
たまごの前で祈っていた姿も
この冒険の中でも。
すべての姫様が好きなのです。
人の悩みに真剣に取り組む姫様が好きなのです。
他人のために自らを犠牲にしてまでも動いてしまう姫様が好きなのです。
姫様、もう一度わたしの料理を食べてください。
そして、わたしに料理を作ってください
約束でしたよね、姫様。
私には姫様が必要です。




