再会 ・ 別れ・・・2
夜、私達は寝ないでずっと話していようということになった。
白いソファによりかかり、大きなタオルケットを2人でかけていた。
でも・・・何から話そうか・・・。
たくさんありすぎて・・・。
「めな、今までずっと迷惑ばかり掛けててごめんね・・・。」
最初に出てきた言葉はそれだった。
あぁ、始めっから何言っちゃってるんだろぅ!
せっかくめながいるんだから、もっと楽しい話・・・楽しい話を・・・。
「何言ってるの、あーちゃん。私だって、お見舞い毎日行ってたくせに あーちゃんに顔会わせないでさ〜! それじゃあお見舞いじゃあないっつーの! アハハ!」
めなは満面の笑みだった。
「そんなことない! 毎日毎日目を開けると私の真横に飾ってあった花・・・。黄パンジーの花! 届けてくれていたんでしょ?」
私の病室には、毎朝新しい黄パンジーが咲いていたのだった。
「気付いてくれてたの? 嬉しい!」
めなと私はその後もずっっとしゃべっていた。
初めて会ったとき・・・。
転入生のめなが入ってきたとき・・・。
いっしょに映画を見に行ったとき・・・。
ケンカをして、めなが病室から出て行ってしまったとき・・・。
楽しいことも、悲しいことも、私達にとってはみんないい思い出に変わっているんだよね・・・めな。