再会 ・ 別れ
ありがとう・・・。
ありがとう・・・・・。
みんな、本当にありがとう・・・。
私、ずっと1人で孤独だと思ってた。
でも・・・小さい頃から、みんなは応援してくれていたんだね・・・。
めなに会ったら聞きたいこと、話したいことがたくさんある・・・。
そう、初めてめなに会ったときみたいに。
でも内容は・・・内容は違う。
私は今、興味や好奇心ではなく・・・心の底からめなに会いたい!
そして伝えるんだ。
『ありがとう・・・ごめんなさい・・・。』
・・・めなに会ったら、2回目のお別れが待っている・・・。
カチャッ・・・・・
私は目を疑った。
そこには、死んだはずの・・・めなが立っていた。
「あーちゃん・・・。」
めなの笑った顔、優しい声。
何日間も聞けなかったこの声・・・。
「めな・・・めな! めなー!」
何度もそう叫んで、めなに跳びつく。
「今日、退院なんだってね! よかったね、あーちゃん!」
まるで、自分の命日がわかっていないかのようなこの口調。
ガチャッ。
今度はお母さんだった。
「あら命奈美ちゃん。こんにちはー。さあ明日香、服持ってきたから着替えなさい。今夜は退院祝いよ〜。」
めなは、私のお母さんの笑顔を見て微笑んでいた。
『あーちゃんを助けて本当によかった。』と言い出しそうな満足顔だ。
「・・・お母さん。今日、めなとうちに泊まっていい?」
「まぁ大歓迎よ!」
よかった・・・。
これで1日中めなと一緒にいることができるんだ・・・。