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命日  作者: 菜乃香
23/26

再会 ・ 別れ

 ありがとう・・・。

 ありがとう・・・・・。

 みんな、本当にありがとう・・・。

 私、ずっと1人で孤独だと思ってた。

 でも・・・小さい頃から、みんなは応援してくれていたんだね・・・。


 めなに会ったら聞きたいこと、話したいことがたくさんある・・・。

 そう、初めてめなに会ったときみたいに。

 でも内容は・・・内容は違う。

 私は今、興味や好奇心ではなく・・・心の底からめなに会いたい!

 そして伝えるんだ。

 『ありがとう・・・ごめんなさい・・・。』


 ・・・めなに会ったら、2回目のお別れが待っている・・・。



 カチャッ・・・・・


 私は目を疑った。

 そこには、死んだはずの・・・めなが立っていた。

 「あーちゃん・・・。」

 めなの笑った顔、優しい声。

 何日間も聞けなかったこの声・・・。

 「めな・・・めな! めなー!」

 何度もそう叫んで、めなに跳びつく。

 「今日、退院なんだってね! よかったね、あーちゃん!」

 まるで、自分の命日がわかっていないかのようなこの口調。



 ガチャッ。


 今度はお母さんだった。

 「あら命奈美ちゃん。こんにちはー。さあ明日香、服持ってきたから着替えなさい。今夜は退院祝いよ〜。」

 めなは、私のお母さんの笑顔を見て微笑んでいた。

 『あーちゃんを助けて本当によかった。』と言い出しそうな満足顔だ。

 「・・・お母さん。今日、めなとうちに泊まっていい?」

 「まぁ大歓迎よ!」

 よかった・・・。

 これで1日中めなと一緒にいることができるんだ・・・。

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