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命日  作者: 菜乃香
21/26

事実・・・5

 「私の命日、明日なの。それを命奈美ちゃんにあげれば、明日まで また一緒にいれるでしょ?」

 「・・・・・?!」

 私は口をポカンとあけて呆然としていた。

 「明日香ちゃん。今まで内緒にしててごめんなさいね。私、命奈美ちゃんと同じ力があるの。」

 利緒さんの顔は本気だった。

 「本当は、最後の最後に明日香ちゃんにあげようと思っていたんだけど、なんだか同じ人に2回つかえないらしいの。」

 「同じ人って・・・? 私、もらったことなんか・・・。」

 「あるでしょ? "生まれて3日後303号室"で。」


 ・・・・・!!!


 最近考えることがなくなっていた、あの看護婦・・・

 顔も声も記憶に残っているはずがなかったが、ずっっと憎んでいたあの看護婦・・・。

 「まさか・・・。うそ? 私をあのとき看護したのが・・・利緒さんだったなんて!」

 「驚くのも無理ないわね・・・。本当にごめんなさい。」

 「そんなっ! そしたら、利緒さんは40歳のはずです!」

 「私は、40歳よっ。」

                                                        

 ・・・・・???

                                                       

 ある日突然、利緒さんに2回も脅かされることになるなんて、予想していなかった。

 でも、それならすべてのつじつまが合う。

 「・・・な、なんで・・・? なんであの時私を助けたの?! ・・・こうなるだけだったのに・・・!!」

 私は涙ながらに訴えた。                                          

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