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命日  作者: 菜乃香
16/26

本当の気持ち・・・2

 めなが部屋を出て行って、すぐにベットに倒れこんだ。

 ・・・涙が止まらなかった。

 前まで『早く死ねばいいのに』とか思っていたなんて嘘みたいに、私は死にたくなくなっていた。

 ・・・むしろ死にたくない。

 体はあまりもちそうにないくらい、力がぬけてだるかった。


 『毎日を大切に・・・頑張って、お母さんもお父さんも喜ばせてあげなきゃ! あーちゃん、お母さんのこと大好きなんでしょう? 私も協力するから、頑張ろうよ!』

 ・・・・・・・・・・。


 また、めなが言っていた言葉が頭の中をよぎった。

 わかってる。

 わかってるよぉぉ・・・。

 めな、私を気づかってくれてたんでしょ?

 私はね、めなが・・・めなが大好きだから・・・。

 ずっと一緒にいたいから・・・。

 なのにあんなこと言って・・・私ってバカだよね・・・。

 薄々気付いてたよ・・・。

 自分の体がもうもたないってことぐらい・・・。

 ただ、めなと一緒にいれる時間が残りわずかになっていくって・・・そっちのほうが嫌だった。

 「・・・ごめんね、めな。・・・ありがとう、めな。」

 気がつくと、思っていた言葉を声に出していた。

 本当は、めなに直接言っておきたかった。


 ・・・・・・・・・・。


 時計を見ると、もう10分は経っていた。

 そこに利緒さんが入ってきた。

 「あら〜どうしたの? ちゃんと寝てないと駄目よ〜。」

 「あの・・・利緒さん。ちょっと聞いてもいいですか? もし・・・あの、本当にもしですから。人の命日が見えたら・・・利緒さんならどうしますか?」

 「命日? う〜ん・・・どうするかは実際になってみないとわからないけど、1つだけ。大切な人の命日が見えたら、その人が早く天国に行くにしても、長生きするにしても、ちょっとつらいなぁ〜。」

 つらい?

 どうしてつらいの?

 人のことなのに・・・。

 「すいません。変なこと聞いて。・・・ありがとうございました。」

 めなは、私の命日が見えてつらかったのだろうか?

 私、めなには自分の気持ちをおしつけといて、めなの気持ちには全然気付いてあげられなかったのかもしれない・・・。

 私は、めなに対して申し訳ない気持ちでいっぱいになった。


 ピピピピッ ピピピピッ ピピピピッ・・・・・


 明日香ちゃん?

 ・・・明日香、明日香!

 ごめんなさい・・・許して、あーちゃん・・・。

 ・・・・・・・・・・・・。

 ・・・・・・・・・。

 ・・・・・・。

 ・・・。

事態は急変?!

この続き気になりますか? すいません。私、じらし上手なんです。(σ^皿^ )

さて、完結まで残りわずかとなりました。最後までヨロシクお願いします♪

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