本当の気持ち・・・2
めなが部屋を出て行って、すぐにベットに倒れこんだ。
・・・涙が止まらなかった。
前まで『早く死ねばいいのに』とか思っていたなんて嘘みたいに、私は死にたくなくなっていた。
・・・むしろ死にたくない。
体はあまりもちそうにないくらい、力がぬけてだるかった。
『毎日を大切に・・・頑張って、お母さんもお父さんも喜ばせてあげなきゃ! あーちゃん、お母さんのこと大好きなんでしょう? 私も協力するから、頑張ろうよ!』
・・・・・・・・・・。
また、めなが言っていた言葉が頭の中をよぎった。
わかってる。
わかってるよぉぉ・・・。
めな、私を気づかってくれてたんでしょ?
私はね、めなが・・・めなが大好きだから・・・。
ずっと一緒にいたいから・・・。
なのにあんなこと言って・・・私ってバカだよね・・・。
薄々気付いてたよ・・・。
自分の体がもうもたないってことぐらい・・・。
ただ、めなと一緒にいれる時間が残りわずかになっていくって・・・そっちのほうが嫌だった。
「・・・ごめんね、めな。・・・ありがとう、めな。」
気がつくと、思っていた言葉を声に出していた。
本当は、めなに直接言っておきたかった。
・・・・・・・・・・。
時計を見ると、もう10分は経っていた。
そこに利緒さんが入ってきた。
「あら〜どうしたの? ちゃんと寝てないと駄目よ〜。」
「あの・・・利緒さん。ちょっと聞いてもいいですか? もし・・・あの、本当にもしですから。人の命日が見えたら・・・利緒さんならどうしますか?」
「命日? う〜ん・・・どうするかは実際になってみないとわからないけど、1つだけ。大切な人の命日が見えたら、その人が早く天国に行くにしても、長生きするにしても、ちょっとつらいなぁ〜。」
つらい?
どうしてつらいの?
人のことなのに・・・。
「すいません。変なこと聞いて。・・・ありがとうございました。」
めなは、私の命日が見えてつらかったのだろうか?
私、めなには自分の気持ちをおしつけといて、めなの気持ちには全然気付いてあげられなかったのかもしれない・・・。
私は、めなに対して申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
ピピピピッ ピピピピッ ピピピピッ・・・・・
明日香ちゃん?
・・・明日香、明日香!
ごめんなさい・・・許して、あーちゃん・・・。
・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・。
・・・・・・。
・・・。
事態は急変?!
この続き気になりますか? すいません。私、じらし上手なんです。(σ^皿^ )
さて、完結まで残りわずかとなりました。最後までヨロシクお願いします♪