本当の気持ち
今まで聞かなかったこと・・・いや、聞けなかったことを・・・聞かなきゃ・・・。
聞いても、本当のことを言ってくれるかわからないけど。
「めな・・・私ね、自分の命日が知りたいの。めなには、私の命日が見えるんだよね?」
「・・・・・・・・・・。」
めなは、まだうつむいている。
「めな、顔あげて?」
めなは、言われるとゆっくりだが、素直に顔をあげた。
「私の命日・・・・・見えた?」
「・・・・・・・・・・。」
やっぱり黙っている。
「いつ何が起こるのかもわかるの?」
「・・・・・・・・・・。」
「もしかして・・・私が倒れるって知ってて学校休んだの? 違うよね?」
「ごっ、ごめんなさいっぃ・・・でも―――」
私は頭の中が真っ白になった。
『あーちゃん! お母さんも心配するし、そんな遠くって・・・ほら、危ないし。次は私とじゃなくて、お母さんと買い物とかもいいと思う!』・・・。
前にめなが言っていた言葉がよぎると同時に、涙が流れ出てきた。
あの言葉には、本当はどんな意味が含まれてたの・・・?!
「・・・私はあーちゃんを―――」
めなは話を続けていたが、私には聞こえていなかった。
「・・・うるさい! 聞きたくない! なんなの? 名前がどうのこうの言ってやる気にさせておいて! どうせ、すぐ死ぬんじゃない!」
めなは部屋のドアまで後ろ向きによろけた。
それでも私の口は止まらない。
「めなのバカ!!! 出てってよぉ・・・。」
「違う・・・違うのあーちゃ―――」
「出てけ!!!」
めなは、よろけながらも走って出て行った。