入院・・・4
・・・・・・・・ ピッ ピッ ピッ ・・・・・・・・
そっと目を開いてびっくりしてしまった。
私は今、病室の中にいる。
すぐにそうわかった。
お腹の少し上辺りがズキズキと痛い。
そばには、若い看護婦さんと、若菜が立っている。
「明日香? ・・・明日香! よかった・・・!!!」
見ると、お母さんが手を握っている。
「お母さん・・・。私、どうだったの?」
「明日香、最近痛みはあった?」
「あったけど、そんなの結構前で・・・。」
「どうしてそれを言わなかったの!!!」
お母さんの声が病室に響いた。
「で、でも最近は全然そんなのなかったの!」
それは嘘のようで、本当のことだった。
めなとあの日話してから、痛みなんてこれっぽっちもなかった。
お母さんが黙る。
若菜が言った。
「おばさん。明日香の言っていることは、本当だと思います。ここ最近は元気な明日香しか見たことがありません。たぶん、クラスのみんなもそう思っていたはずです。」
「ありがとうね。若菜ちゃん。」
クラスのみんな・・・・・・・そうだ、めなは・・・?