表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/10

3:章の洗い出し

 そんなこんなで、ゴールを定めた訳ですが。

 じゃあ、そのゴールに到達するために、どんな話が必要かなと。今度はそういう情報を整理していきました。


ソル「プロジェクト管理手法とかで、各フェーズの目的を定めるみたいな話ですわね」


 そうそう、まさにそんな感じです。


ソル「でもそれ、長編を考えるのに本当に使えるんですの?」


 それなんだけど、実際に既存の作品を参考に分析すると有効だと思います。

 例えばほら? 勇者が魔王を倒す話を考えるとするでしょ?

 この場合「勇者が旅立つ」というスタートと「魔王を倒す」というゴールは決まっている訳ですが。この二つだけのエピソードで物語になる訳が無い。一気にそんなゴールへと辿り着けたら、効率的なんだけど。間に色々とそのゴールに辿り着くためのステップが必要になるわけです。

 例えば、魔王はどうすれば倒せるか? を考えたら「伝説の武具が必要」「魔王の配下にいる幹部を倒す必要」「魔王を弱体化させる必要」「魔王の居場所へ辿り着く必要」みたいなものが出てくるでしょ?んで、既存のゲームとか、思い返してみたらそういうの結構あると思います。

 そんな具合にゴールに辿り着くには何が必要なのか? を考えるわけです。


ソル「なるほど。で? どう考えたんですの」


 まず必要な話ってこういう話かと考えました。

 「ヒロインが愛を理解したことを証明する話」

 「ヒロインに目的や世界設定を理解させる話」

 「ヒロインが恋愛に失敗し、失敗から学ぶ話」


ソル「大雑把ですわね」


 それは仕方ない。というか、一気に詰められるわけも無い。ここから順番に詳細化していく。

 んで、大別するとこんな感じではあるけれど。それだけで順番とか尺が足りるわけじゃない。


 ①ヒロインに目的や世界設定を理解させる話

 ②ヒロインが恋愛に失敗し、失敗から学ぶ話

 ③ヒロインが愛を理解したことを証明する話

 

 並び替えるとこんな感じになるけれど。「ヒロインが恋愛に失敗し、失敗から学ぶ話」がメインなので、ここが尺稼ぎしていく対象になるなと。

 そして、もう少しここを細分化させました。思いつける限りで。

 発想力がある人なら、もっと増やせたのかもだけど。


ソル「どうなりましたの?」


 「ヒロインが攻略相手を策に嵌めようとして失敗する話」「ヒロインが攻略相手の回りを策に嵌めようとして失敗する話」「ヒロインが自分を餌に相手を釣ろうとして失敗する話」とか考えた。

 要するに小賢しい手段を使おうとしても、そんなもん上手くいかんぞと。そんな話です。

 後は「相手の姿が変わっても想い続けられるかどうかの話」「『愛したい』という感情を理解する話」とか必要かなと。こっちは『愛されたい』だけの精神からの成長の話です。


ソル「ただ、これだとまだ荒くありませんこと?」


 うん。だからもう一段階掘り下げる必要があるかなと。

 んで、そうやって洗い出した章は大雑把にどういう流れやエピソードが必要になるかなと考えた。


 ①ヒロインに目的や世界設定を理解させる話

 ├ヒロインが死亡し転生する

 ├ヒロインに世界設定を教え込む

 └ヒロインに誰かと結ばれることを目的とさせることを了承させる

 


 ②ヒロインが攻略相手を策に嵌めようとして失敗する話

 ├ヒロインが少し攻略相手を気になる

 ├ヒロインが攻略相手を手に入れようと相手を脅迫する

 ├ヒロインの悪巧みが失敗する

 └ヒロインは相手を脅迫しても愛が手に入らないことを学ぶ


 ③ヒロインが攻略相手の回りを策に嵌めようとして失敗する話

 ├ヒロインが少し攻略相手を気になる

 ├ヒロインが攻略相手を手に入れようと攻略相手以外を脅迫する

 ├ヒロインの悪巧みが失敗する

 └ヒロインは誰かを脅そうとする時点で愛が手に入らないことを学ぶ


 ④ヒロインが自分を餌に相手を釣ろうとして失敗する話

 ├ヒロインが少し攻略相手を気になる

 ├ヒロインが攻略相手を手に入れようと色仕掛けする

 ├ヒロインの色仕掛けが失敗する

 └ヒロインは自分を蔑ろにするような真似では愛が手に入らないことを学ぶ


 ⑤相手の姿が変わっても想い続けられるかどうかの話

 ├ヒロインが少し攻略相手を気になる

 ├ヒロインが攻略相手の姿が将来大きく変わることを知る

 └ヒロインが例え相手の姿が変わっても想い続けられるかどうかを考えるようになる


 ⑥『愛したい』という感情を理解する話

 ├ヒロインが少し攻略相手を気になる

 ├ヒロインが与えたいと思う切っ掛けを得る

 ├ヒロインが与えようとするものの、一方通行な行動で失敗する

 └ヒロインは愛は自己満足の一方的な想いでは駄目なことを学ぶ


 ⑦ヒロインが愛を理解したことを証明する話

 ├ヒロインが少し攻略相手を気になる

 ├ヒロインがこれまでの経験を活かし、攻略相手と順調に愛を育む

 ├ライバル(ヒロインの過去の姿の様な相手)と対立

 └ライバルとの違いを見せ、過去のヒロインとは違う姿を見せる

 


 何だかんだで、最終的には当初の予定から変わったところもありますが。

 概ね、こんな感じで考えました。


ソル「色仕掛けって。この私が、やるわけないでしょっ!」


 ……チッ(舌打ち)。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ