表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/11

2:ゴールの定義

 というわけで、今度はゴールの定義を考えることにしました。


ソル「何が、『というわけ』なんですの。それで? どうしてゴールを考えることにしたんですの?」


 いやね? それまでも創作関係の参考書とかは読んでいて、物語は結末から考えるのは基本っていうのは知っていたんだけど。

 いまいち、長いことピンときていなかったのよね。

 二次創作とか、短編とかばかり書いていてあまりそういうのを意識せずとも話を書き上げられていたから。


ソル「それを止めて、今度はきちんと結末をイメージしようとしたということですのね」


 そうそう。なんかこう、これまでイメージ出来ていなかった「結末から考える」っていう感覚が分かりかけてきた。

 長い物語ってどうやって設計したらいいのだろうかとね? 一時創作の長編には、結構長いこと途中で断念してきた経験あるんで。

 安定して長編を完結させるためには、どうしたらいいのだろうかという、その方法論を構築する必要があるなと思っていたんだけど。

 いやまあ、勘のいい人達とかなら、もっと早く辿り着けているんだろうなあと思うんだけど。


ソル「自分の才能に凹むんじゃないわよ。 それで? やり方をこうしたっていうのに、何か切っ掛けでも?」


 一つ目は、仕事の研修で受けたプロジェクト管理手法の講習。

 これによる参考は後でも話すことになると思うけれど。

 「何を以て完成とするか?」と決めることが大事だと教えられた。言われてみればもっともだなと。プロジェクトの参加者達でみんな完成イメージがズレていたら、いつまで経ってもプロジェクトは完成しないよねと。

 また、完成イメージが固まっていないと、完成させるためには何が必要なのか洗い出せないよねと。

 二つ目は「もう一つの艦これ」っていう、ニコニコ動画で投稿されていた動画。

 ※(https://www.nicovideo.jp/watch/sm24759946)

 この動画、投稿されている当時に物凄く嵌まっていたのです。

 長いのにきっちりと完結して、要所要所で物語に盛り上がりも作っているという。「どうしたら自分もこんな物語を考えられるようになるんだろう」って、物語を楽しみつつも分析していました。

 それでね? プロジェクト管理手法の講習の内容と比較して。かなり似ているなと。つまり、この物語ってゴールがきちんと設定されていて、それに対して必要なエピソードを用意しているんだなと。

 それで、改めて思い返すと世に出ている商業作品にも、そういうのはあるなあって思った。全部がこのやり方ではないけれど。


ソル「例えば?」


 藤田和日郎先生の漫画とか、和田慎二先生のピグマリオとか。

 批評や解説。作者の後書きとかを見るに、〇〇編や〇〇章とかが、ゴールに向けた意味を持っていて。そうやって物語を作ってたようで。

 自分の性分的にも、こっちのやり方を参考にした方がいいなと思ったわけです。

 あと、この視点で見てみると他にも色々な作品が。特に映画やアニメ、ドラマのように時間や話数が決まっているような作品だとそういう風に物語の作り方があるように見えるなと。

 そうじゃなくて、「書きながら考える」で進んでいる商業作品もあるけど。


ソル「そういうのもあるのね」


 北斗の拳とか、そんな感じですね。あれ、原作者ですら次週の展開なんか分からんって言って書いていたとか。そんな話を見掛けた覚えあります。確認し切れているかというと、自信無いけど。

 明日も見えない中で、物語を考えるとか。自分には想像するだけでも辛いですが。

 でもこれが本当だとすると刹那的というか。世紀末ヒャッハーなやり方だなあと。

 ただまあ、どのやり方でやるにしても、完結まで持っていけるのならそれでいいわけで。自分に向いたやり方っていうのを見付けることが大事なのではないかと思っています。

 とはいえ、週刊連載漫画の漫画家や編集者の話を見ても、肝となる要素や結構先の展開でのゴールまではガッチリ決めて、そこから逆算しているように思います。


ソル「それで、ゴールのイメージを固めようとしたわけね」


 ですです。前述したけど、このやり方が性に合っていそうだなと。

 それで、何がどうなったら「悪役令嬢が主人公になって更生する」っていうコンセプトが確認出来るのだろうかと。

 ん~? じゃあ、ヒロインが失敗を繰り返して本当の愛を知って、それによって意中の相手と結ばれることが出来た。っていうのが、ゴールになるかなと考えた。


ソル「本当の愛とか、言っていて恥ずかしくなりませんの?」


 正直恥ずかしい。

 でも、今さらの話だし? 文章書いて晒している連中なんて、みんな自分の内面を露出させることで喜ぶ性癖持ちだよ。真っ当な神経の持ち主がやることじゃない(偏見)。


ソル「開き直りましたわね。この、変態」


 ただ、ここで一つ問題が。


ソル「何ですの?」


 本当の愛って、何だろう?


ソル「そこですの?」


 いや、古今東西様々な偉人賢人が取り組んだこのテーマに、自分みたいな凡人が出せる答えってなあ。

 愛? よく分かんない。


ソル「種を存続させるために効率的な利他的行動。ということでいいのではありませんこと?」


 うわぁ。愛が無い。……気がする。生物学的には多分そんな感じなんだろうけど。


ソル「煩いですわね。じゃあ、何が愛だと言うんですの?」


 「対象を他者として認めつつ、それはまた自己の一部でもあると意識する」「相手を自分自身として感じ取れる能力」「生き残りのためならばその自分の一部を犠牲にすることも厭わない」。グッドラック-戦闘妖精雪風-より。

 ……こっちの方が好みかなあ。

 でもまあ、何にしても? 自分のためではない。相手を自分とは違う存在だと理解しながら、相手を自己の一部と認識することで、相手の利益のために行動すること。

 愛って、そういうことなのかなと。これなら、恋愛関係だけではなく家族や友人にも適用出来ていい感じだと思うので。


ソル「いちいち小難しいことを考えてますわね」


 まあまあ。

 というわけで。それまで愛に飢えていたがために、愛されることばかり追い求めていたヒロインが、他人のためにときには自己を犠牲にする。相手のためを考え、行動出来るようになったなら。それはヒロインが愛を知ったということでいいのではないか?

 とまあ、こんな感じでゴールを固めることにしました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ