【学園】
森を歩き,歩き,歩き───
……鬱蒼的な,嫌ったらしい程の木を抜けた先,
何か黒く渦巻く,建物があった
……ソレは森に囲まれた1つの〝学園〟であった
「……やっと見つけた……う〜……ん」
……背伸びしたサキは,そのまま学園へと近付いて行った
……割と近かったのか、そのまま踵を動かしていたら,すぐに着いた,
…学園の門には,1人の人物が居た
──その人物は声を掛けてきた
「……おや,貴方はどんな用でこの場所へ?」
「いえ〜……その魔術学園の招待状が届いたもんで……」
……正確に言えば入学証明書,みたいな物だけど
「そうでしたか……そうでしたか…では少し自己紹介を…」
そう言えば,その人物は話し始めた
「__マーガレット・アリストベリー,この学園の守護者です,貴女の名を聞いても?」
「サキ・グレイです」
「サキさんでしたか,よろしくお願いしますねぇ〜…では知り合いに,御案内させますねぇ」
そう言えば彼は1つ魔法陣を出した
魔法陣の様子に
「すまない、君へ連絡だ〜!編入生だ,案内出来るかな?」
……その魔法陣から声が聞こえた,声は男の子っぽい,そんな声
「──なんだ,マーガレット?…もしや編入生って前話してた奴か?」
「ああ,そうだ!では門へ来てくれるかね?」
「……唐突過ぎる,呆れたぞマーガレット」
……何か文句をつけているようだ,
「…あのなぁ……分かった,行く」
「そう来なくっちゃねぇ〜!」
魔法陣は消え,マーガレットはこちらを見た
「……はい!ではでは〜,この学園の生徒〝アルニ・ユーベルグ〟君が来るまで────」
瞬間,嵐みたいな風がマーガレットと私を襲った,
「……ありゃ〜!まさかの〜……」
「なん……なんですかコレ……!!?」
……だけどソレはすぐに納まった
___目の前には1人の青年の姿
熊のような耳と灰色の髪……前髪には1本の三つ編みがぶら下がっている
目線が怖い,睨み付けているような鋭い目をしていた
「……お前が編入生か,随分と失敗作そうな見た目をしてやがるなぁ ”?」
「……こらアルニ,喧嘩腰は辞めなさい」
「へいへーい,分かりましたよっと」
「……この人がアルニさん……なんですか?」
「嗚呼,俺がアルニだ,」
「……こんな喧嘩腰の子でごめんね〜,一応〝根〟は優しい子だからさ」
…なんだよマーガレット……とマーガレットに拳で軽く殴っている……凄い
「……それじゃあ行くぞ〜,」
「……は……はい!」
……そう言えば私とアルニは門の中へと入っていった,
後ろから声が聞こえた
「 個性的な人々が集まる〝魔術学園〟へようこそ ── 」
そんな声が聞こえていた。
……学園,本丸?まで行く迄少し会話をした
「……ねぇアル二さんはどうしてこの学園へ?」
「…俺は魔術師の家系……それも名家だからなぁ,偶然でもなく必然だよ」
「……そう…ですか」
……少し気まずかった,会話の種がなかった
……そうやって歩いていたら,そのまま学園内へと入っていく
学園の中は綺麗な装飾と色々な人々がいた
異型の子,耳が生えてる子,翼がある子,その他諸々
……みんな楽しそうだ
「……おい、学園長の部屋に行くぞ」
「……学園長…」
「……学園長にお前の紹介とか部屋とか用意してもらうの,」
「成程……」
……コツ,コツと音を鳴らせば学園長の部屋前迄来た
アルニは部屋をノックして
「…すみません失礼します。学園長,編入生を連れてきて参りました」
……少し遅れて部屋の中から声が聞こえた
「お入り下さいませ,〝アルニ・ユーベルグ〟と〝サキ・グレイ〟よ──」
……独りでに,部屋のドアが開いた。
その部屋の奥には白く,綺麗な───
✦ 学園長 ✦ が居た
見ていただき感謝です,
感想が聞きたいけど……まぁ見ていただいた事が幸せです……