【異世界】
──地面は冷たかった
…草の匂い,土の匂い
……そして目の前には───¿
夜空の〝天の川〟と〝嫌味ったらしく茂った木〟
どこか〝忘れ去られたような夜空と,森の様子〟だった
夜空の天の川に見惚れていた……がもう数分も経っていた
そうえば……と周囲を見渡した
「……此処,……どこ?」
「……意味わかんないよ……わかんない…此処……」
体は痛かった,その状態が怖かった
……けど私は動いた,体,腕,足を使って
……そこで気付いた〝背中に何かがある〟
─…恐らく背中にくっ付いて居るであろう…ベルトを取って,私は立った
「はぁ……ッ ”……何があって────¿」
ソレは〝十字架〟の形を模した,なにかだった
十字架を見つめた瞬間,恐怖を零した,
アレはなに?と恐怖に怯えた,
十字架には開け口があった。
__今の状況では分からないことが多かった,
「もしかして……此処に何かあるの……?」
……だから私は,恐怖に耐え,そのまま十字架を開いた
「 ぇ ” ぁ ……ぁ…?──な…に……これ……? 」
──ソレは…私の想像を超えた──〝遺骨〟……と1つの手紙……人の形で,人のような頭で,人で,人じゃない気がした
だけど…遺骨を見たお陰か私は記憶を思い出した。
〝正確には──私じゃない,前の体の持ち主〟のだ
「……確か私が死ぬ時,〝転生者〟……みたいな言葉を聞いた……だから今の私は……輪廻とかそう言う物……なのかな」
前の持ち主は──優しそうで,皆に〝森の守護神〟……みたいに言われていたらしい
…自然が,木が,皆が好きなキメラだった,
……でももう〝私が持ち主〟……だから君の後を継ぎます,
……でも森からは離れよう,この子の持ち物……遺骨と一緒にあった1つの手紙……
〝魔術学園への招待状らしき物〟があったから,この子が行きたくて向かったなら,私はその意志を持って,行かないと。
……新しい〝人生〟なのだから……
「…さぁ~て!行こうかなぁ,……魔術学園に…!」
十字架の棺桶をまた背中に背負い,彼女は……彼女は
〝 魔術学園へと 向かうのだった 〟
私の名前は____
──私の名は〝サキ・グレイ〟……宜しくね
次回予定:20日ぐらい