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 前回までのあらすじ

 朧とデートしに妖たちが開いている市場に行ったらずっと一緒に歩いていたはずなのにはぐれた。

 夜までに社に帰るという約束を遊羅くんとしているのでこのままだと殺される。

 

 なーんて一人頭の中で無意味なナレーションをかけながら、池から市場へと戻るが矢張りそこは妖たちが雑踏していて簡単には朧を見つけられそうにない。

 地元の祭りのように誰かに聞いてアナウンスをかけてくれるとかであればいいんだけど、害がないのが誰かが判断が付かない誰かを頼るというのもそれも難しい。

 どうするべきか、と思案していると突然腕を引かれた。

 

「おわッ……!」

「さっきから随分と落ち着きないけど、迷子か?」

 

 朧かと思って慌てて振り返ったが、そこにいたのは頭から赤い角の生えた金髪の妖だった。

 オレも180cm超えてるけど、それでもこの人の方が頭一つ分くらいでかい……多分2メートルある。

 普段自分より背の高い人に逢うことってあんまりないから威圧感がすごいな。

 いや、待てよ。遊羅くんもでかい……よな、いつも座ってたり寝転がっててあんまり並んで立ったことないけどオレよりは高かった記憶がある。それよりも大きいか? だめだ、遊羅くんが立ってる姿を思い出せないせいで比較できない。

 

「言葉わかる?」

「あ、ごめんなさい。わかります。迷子です」

「通行証持って入ってきたか?」

「はい、持ってます」

 

 黙ったまま彼を見上げて思案をしていたら酷く呆れられてしまった。

 20代半ばくらいの若さに見えるが妖って平気で何百年とかって生きてるから判断が付かないので一応敬語で話す。

 投げられる問いに頷いて返すと彼は「ふぅん」と呟いては綺麗な水色の瞳でオレの頭から足先までをジロジロと眺めた。

 

「ならわかっててここにいんだな」

「はいあの……連れとはぐれてしまって」

「どこ寄ってきた」

 

 なるほど人の子のオレが意図してここにいるのか、意図せず迷い込んだのかを確認していたんだな。

 先手先手で話を聞かれるのなんかすごく不思議な感じがするけど、遊羅くんと話してても確かにこんな感じだ。

 市場を回ったこと、茶屋へと寄ったこと、池へと行って迷子になったので踵を返して今ここにいることを伝えると彼はしばし沈黙した後、回れ右をするように指を差した。

 

「え、でも今戻ってきたところで……」

「繋がってる道が違う。同じ池に戻してやる」

「あ、ありがとうございます」

 

 犬に指示を出すような素振りだったけど妖相手に腹を立てたって仕方がない。

 それは構わないのだが、戻るだけじゃないかと問えばどうやら案内してくれるらしく彼はついて来いと言って先を歩き出した。

 信用していいのかとも思ったが他に頼るものもないのでままよ、と彼の背を追い駆ける。

 

「通行証の使い方を知ってるってことは、誰かからもらったのか?」

「はい、出かけたいって言ったら……くれました」

 

 来た道を引き返しているはずなのに、違和感ばかりを覚え不安を募らせていると前を歩く妖がオレに声をかけてくる。

 振り向きオレを見下ろす彼を見上げながら頷けば大きな瞳が鋭く細まった。

 その眼差しは嘘を吐いているのか真意を探っているように見える。

 

「誰からもらったと言わないでいる。お前はとても利巧だ」

 

 感じる威圧感に視線を逸らしてしまいそうになるもののなんとか耐える。今は逃げてはいけないと思ったから。

 でもあれ以上返す言葉もなかったので黙っていたら彼は細めた瞳を笑みに変えた。

 それにぺこりと小さく頭を下げると彼は足を止め、先を指差す。

 

「このまま真っ直ぐ行くと池に着くはずだ。合流出来たら元の道に戻れるようにもしておいたから、行くといい」

「あ、ありがとうございました」

 

 彼の差した道の先に池があるようには見えないが、ここは突然道が繋がるからそうだと言うならそうなんだろうと信じるしか今は手がない。

 今度はしっかりと頭を下げてから、彼の横を通って真っ直ぐに駆けていくと思いの外すぐに池へと着いた。

 

「朧っ!」

 

 だがそこに朧の姿はない。

 声を上げて彼の名を呼ぶと、何故か背後から「しゆ!」とオレを呼ぶ声が聞こえオレは慌てて振り向いた。

 

「朧!」

「このうつけがっ! どこに行ってたんだよ!」

「本当にごめんなさい!」

 

 そこにいたのはオレが探していた朧で、当然すごく怒っていたけど見つかったという安堵にオレは彼の元へと駆け寄りすぐに飛び付く。

 

「しゆ!」

「よかった……もう逢えなかったらどうしようかと……」

「ったく……」

 

 オレよりも小さな体を抱き締めると怒られたが不安を吐露すればため息を吐きつつも朧がそれ以上怒鳴ることはなかった。

 慰めることも宥めることもなくただオレに抱き締められているだけの朧の背をそっと叩いて慰めることで自分を慰めていると低い声で「もういいか?」と聞かれたので大人しく腕を解く。

 

「流石にもう帰るぞ」

「うん、遊羅くんとの約束もあるしね」

 

 今度こそ帰るという朧の言葉に流石にこれ以上ごねるわけにもいくまいと頷けば、朧はいそいそと踵を返したのでその背を慌てて追いかける。

 帰りにまた見せることになる通行証を持っておこうとボディバッグの中を探すが見当たらない。

 

「朧ごめん、待って」

「なに」

「つ、通行証がない」

「ちゃんと探した?」

「止まって探してもいい?」

「いいよ」

 

 闇市場に戻ってきた辺りで声をかけ、オレたちは一度足を止める。

 慌てていては見つかるものも見つかるまいと、念入りにカバンの中を探すがやはりない。

 失くしたり盗られないようにカバンの内ポケットにしっかりと仕舞ったはずで、それ以外で取り出していないのに。

 サァ、と血の気を引かせていくオレを見て朧が肩を竦めた。

 

「ここにいるやつがしゆの通行証()る必要ないから落としたか」

「茶屋でしかカバン開けてないのに……」

「まあ、()られたとしてももう夜になる。しゆを連れて歩き回るわけにはいかないよ」

「そっか。じゃあ朧だけ社に戻って……」

「流石に顔見知りの人の子をこっち側に一人で置いてくことはしない。食われちまったら夢見が悪いメシが不味い」

 

 淡々とどこで落としたんだろうなと呟く朧を付き合わせるわけにはいかないと帰るように言おうとしたのを遮られる。

 昼間に言ったことを忘れたのかと問うような眼差しに屈さずに黙っていたが痺れを切らした朧に「諦めろ」と吐き捨てられオレは大人しく白旗を振った。

 

 朧に案内されるがまま、昼間に休んだ茶屋の方から離れ闇市への入り口に近い、けれど裏通りの辺りにある宿屋でオレたちは今宵一晩を過ごすこととなった。

 宿屋の亭主に案内された部屋はなんていうか寝る場所だけって感じで、六畳に少しボロい布団が二人分置いてあるのみ。

 

「本当にごめんな、朧。明日必ず、明るくなったら通行証探すから」

「オレが遊羅の気配追った方が早いだろ。失くしちゃったもんは仕方ないよ」

「もしかして朧、オレが失くすかもって思ってた?」

 

 オレに付き合って疲れてるだろう朧がすぐにゆっくり出来るように布団を敷くと、なんの遠慮もなくそこに寝転がったが先程から当然のように交わされる会話に違和感を覚える。

 もしかしたらずっと予想していたのではないかと問えば、朧は寝ようと伏せた瞼を持ち上げ真っ直ぐにオレを見上げた。

 

「オレといりゃそりゃあ、遊羅と関係あるんだろうなとは思うんじゃないかな」

「わ、わかってて朧は付き合ってくれたの? っていうか朧がわかってるんだったら遊羅くんもダンくんもわかってたんじゃ……」

「だからって遊羅に喧嘩を売ろうってのはそうそういるもんじゃない。しゆが揶揄されるくらいのもんだろうからこれくらいなら想定内だよ」

 

 聞かれてしまっては隠すつもりもないと打ち明けられ、社のみんなわかっていたのにどうして許してくれたのだろうと喜びよりも得体の知れない不安が募る。

 彼らからすればなにかが起こったとしても大したことにはならないという自信があるからなのだろうが。

 だからってあの遊羅くんが朧が危険に巻き込まれそうになるのを許すだろうか。しかも人の子といることによって起こるかもしれないってのに。

 

「しゆは、自分が帰れなくなることよりオレが帰れないことの方が気にかかる?」

「え……うん、当然だ」

 

 朧もそうだし、遊羅くんもなに考えてるのか読めないと考え込んでいると、不思議そうに聞かれ首を傾げれば朧もそれとは反対に首を傾けた。

 

「オレは別に何の不安も抱いてないのに?」

「そうだとしても、しゆは社に帰りたいだろうし遊羅くんたちも待ってるんじゃない?」

「妖の世界に迷った人の子は、そういう場所だと知ると帰れないことを不安がるものだけど。しゆはそうじゃないんだな」

「え……?」

 

 本人は構わないと言ってるのにと呟く朧に、帰る場所があるならそういうものじゃないのかと……いやこれは人の子の考えかもしれないけどと思いつつ返したら、想像の外の反応をされ思いがけず言葉を失う。

 朧からすれば「そういうものか」くらいだったのだろうが、オレの反応が良くなかった。

 黙った上に目を逸らしたらそうじゃないと伝わってしまう。

 なにか話をしたくとも言葉が思い浮かばない。瞬きをしては口を開閉するだけのオレを見て朧は寝転がったまま肩を竦めた。

 

「ま、通行証が見つからないことには全部それ以前の話だな」

 

 呆れられたのかと思ったが、どうやらそうではなさそうだ。

 うまく逸れた話題に湧くのは安堵と、そうしてくれた朧への好感度だ。

 話が堂々巡りであることで興味を失っただけかもしれないが、朧が好きなオレが彼の好感度を上げるのは勝手だ。

 朧は欠伸を漏らしては「ひとまず明日」と零し、布団に深く潜り込んでは眠ってしまう。

 くるんと丸められた背に「おやすみ」と告げてからオレも隣に敷いた布団へ横たわり眠りに就くことにした。

 

 それから数時間後、薄い障子から燦燦と降り注ぐ太陽の光によってオレは熟睡には程遠い酷く浅い睡眠から目を覚まし、瞼を持ち上げる。

 時間を確認しようとしたが、折り畳み式の携帯を開いたところでバグった数字が並んでいるだけなんだよな。

 なのに電波は通じてるの意味がわからないけど、考えたところでそれこそ答えはないので思考からうっちゃる。

 

「通行証探しに行かないとな……」

 

 何度も寝返りを打ったせいでくしゃくしゃになった髪を乱雑に掻きながら上体を起こすと、ひらりとなにかが枕元に落ちた。

 それは失くしたと思っていた通行証で、オレは声にならない声を上げるしかできず勢いよく布団の上で丸くなると気配で起きた朧が自分にかかる布団を蹴り飛ばす。

 

「なに……どうした?」

「通行証、あった……どうして……」

「やっぱからかわれたんだろ。ちゃんと遊羅の名前書いてある?」

「読めないけど同じ字だと思う」

 

 覇気なく返事をしつつ、見つかった通行証を眺めるもそこにあるのはオレには到底読めぬ文字だった。

 だが遊羅くんにもらった時と同じように見えるので、合ってると思うと朧に見せれば彼はそれに顔を近付け、すんと鼻を鳴らす。

 

「うん、遊羅のだな」

「よかった。これで……帰れるね……」

 

 間違いないとお墨付きをもらったので、今度こそ帰れると安堵したと同時に背中にだらだらと汗が溢れてくる。

 恐怖を笑って誤魔化すしかなく、へらりと笑うと歯切れの悪さもあってか朧は大きく肩を揺らして笑った。

 

「ははっ、遊羅に怒られるの怖いなぁ」

「怖い。本当に怖い」

 

 キリキリとすっかり空っぽになった胃が痛みだしたが、過ごしてしまった夜は戻らない。

 素直に怒られる他道はないとオレは通行証とカバンを握り締めた。

 

 その後、無事妖界から出ることが出来た。

 来た時と同じ一本道を通り、辿り着いたのは社の勝手口だ。

 

「遊羅、ダンくんただいま」

「ただいま戻りました……」

 

 キッチンにダンくんはおらず、真っ直ぐ居間に向かった朧の後をついて行くとそこに二人とも揃っていた。

 ダンくんはこっちを見ると普段と変わらずそして多くを語らず「おかえり」と言うだけ。

 

「遊羅くん、通行証ありがとうございました」

 

 オレに背を向けたまま寝転がっている遊羅くんに通行証を差し出すと、その体がゆらりと起き上がり彼の生気のない瞳が真っ直ぐにオレを射抜く。

 下から見上げられているのに上から押さえ付けられているような圧から逃げられない。

 

「しゆ、お前必ず朧を夜までにここへ帰すって約束だったよな? 忘れてはいないよな?」

「忘れてない。守れなくて本当にごめんなさい」

「守れていないのなら破ったと見做すが、この社の主であるオレとの約束を破るってのは、お前にとって朧もその程度と見ていると受け取るがいいな?」

 

 パシッ、と風の鳴る音がしたと同時に通行証がオレの手から遊羅くんの手に移動していた。

 低い声でじわり、じわりと責められ冷たいものを一気に食べたように腹の底から冷えていく感覚が広がっていく。

 オレは飲み込まれそうになる恐怖を払うように頭を振り、渇いてカラカラになった口をなんとか開いた。

 

「約束を破ったのは変えようがない事実だ。でも望んで破ったのでもないし、朧のことは大事に思っている」

 

 守れていないなら破ったのと同じだと言った遊羅くんの言葉は本当にその通りだ、反論しようがない。

 でも意図的ではなかったこと、朧のことを軽く見ているなんてことはないと告げ深く頭を下げる。

 視線も真っ直ぐ落としてしまったせいで遊羅くんがどんな表情をしているのかわからないが、ただ誰も何も言わぬ時間が過ぎるだけだったのでオレは頭を上げた。

 

「その身にどんな罰を受ける覚悟があるって?」

「どんな罰だって受けるよ」

「二度と朧に逢えないようにするって言ってもか」

「それが罰だと言うなら受けるよ。でもオレは朧を諦めない」

 

 オレの目が自分から逸れぬのをじぃと確認してから話を続ける遊羅くんにどちらも当然のことだと即答すればため息を吐いてオレから顔を逸らしてしまった。

 そして黙ってしまい、本当に朧に逢えないだろうかと不安を募らせているとダンくんが「遊羅」と低い声で呼びかけ、尚黙っているのを見て朧がオレに顔を向け肩を竦める。

 

「揶揄されてんだよ」

「え゛っ! そうなの。どこから?」

 

 朧の言葉によって重苦しかった空気が一変したが、まだ安心できずオレの心臓はドクドクと忙しなく鳴り響いている。

 だってからかわれていたとしてそれが許されることとはイコールではない。

 恐る恐る視線を遊羅くんに戻せば、相も変わらず生気のない目が愉悦に歪んでいた。

 

「言い逃れをしようものなら呪いをくれて即刻生涯出禁だが、申し開きすらしないとはね。誤解したまま放り出されても構わないの?」

 

 遊羅くんは傍に置いていた煙管に火を付けて吸いながら、愚かだと呆れるような口振りでそう言ったがそういうつもりはなかったので首を傾げるしかできない。

 

「構いはするけど、でもさっきも言った通り約束を破ったのはどうあったって事実だから。まずはそれを謝らないと」

「オレが話を聞かなかったらどうするつもりだったんだよ」

「ダメだったらダンくんに話すか、朧に話してもらうかかなって考えてた。朧は事実を話すし遊羅くんは朧の話なら聞くだろうから」

 

 謝罪を受け入れてもらわないことには話にならないと思っていたと告げれば、それを聞いた遊羅くんが吐いた煙を揺らめかせながら「見事なまでの馬鹿だなぁ」と笑った。

 揶揄しているのもあるんだろうが、その言葉からはどこか棘を感じる。

 けれどオレを嫌悪して出たってわけではなさそうだ。全部なんとなくでしかないけど。

 

「まあでもこの感じなら想定内のことなんじゃないのか?」

「恐らくね。しゆ、一応なにがあったのか二人に話したら?」

「ああ、うん」

 

 その程度のことだったんだろうと零すダンくんに、矢張りオレが通行証を失くす……というかそれくらいのことは三人には想定の範囲内の事態だったようだ。

 それ以上のことが起こってたらオレが想像できないほど遊羅くんの怒りを買うんだと思ったら今更ながらゾッとする。

 朧に促され、迷子になった時のことと通行証が見つからなかったことを話したら二人ともなるほどやっぱり、という反応だった。

 起こりうる事態も勿論だけど、その反応を見るに通行証を盗った相手もわかっている感じだ。

 だから素直に聞いてみたらダンくんはひらりと手を振るだけで、珍しく遊羅くんに投げてた。

 

「気配もなくそんな悪戯するやつ、思い当たるのは一匹かなぁ」

 

 それに一瞬呆れたような表情を浮かべては、オレに答えをくれた遊羅くんは「そのことでそいつがここに来たらお前が相手をするのが罰ってことで」なんて酷く軽い調子で言う。

 実際に逢ったら簡単に済む話ではないのかもしれないが出禁で朧に逢えないだとか、遊羅くんに呪いをかけられるよりはよっぽどマシに思えたので「わかった」と頷いたら何故か「いい加減にしろよ」と怒られた。

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