ギャル子告白なんてしてないんだからね
「ギャル子頑張ってね、田林にはギャル子からアノ話があるから放課後残ってろって言っといたから。」
「そしたら俺も話したかったってよ。マジであるんじゃね?」
「そうかなぁ?行ってくるね。見守っててね。」
「「いってら~!」」
私はスマホを握りしめ教室に入る。何かあったらグループメッセージでアドバイスをくれる事になってるからだ。
「田林君ごめんね、残ってもらって。話したくて。」
「いや、全然。俺も好きだし。」
「えっ?」
今、好きって言ったよね。逆に告白されたの?
「やっぱり田林君も好きなの?」
「そうなんだよ、隠そうとしてもダメなんだよね。でもこういうのって好き同士話したいなって。」
隠せないくらい好きが溢れちゃうって事?
「本当に?田林君、私のこ…好き?」
少し噛んだけど私の事本当に好きなのかなぁ?
なんかストラップ見てるし。
「好きだよ。どこが好きかって、やっぱり【目か】が好きなんだよ。大きくて力強くて一目惚れだよ!凄く好き!一緒に寝たいくらいだよ。【一気】に見た時からビビッってきたよ。【兄貴】は、やっぱり【ストーカー】だよな!もう愛してるよ。」
うわぁ~、愛してるって言った。
きゃ~、目が好きだって!
一目惚れだって!嬉しいな。
一緒に寝たいなんてエッチなんだから。
一気に?兄貴?ストーカー?よくわからない。
それに話し方がオタクみたいだよ。オタトークしてる自分を見てるみたいだよ。
「そうなんだ、私は【顔】がカッコいいからかな?」
「おっ、顔とか言っちゃうんだ。そうだよね。正面から見たほうがカッコいいんだよね。さすがだねー。」
自分の事カッコいいとか言っちゃうの?まあ、カッコいいんだけど。言われ馴れてるのかなぁ。
ブーブー
スマホが震えている。ごめん二人とも今はスルーさせてね。
「あのさ自己紹介の時のアレって、私のパートナーって事なんだよね?」
「よかった~、そうだよ。伝わらなかったらどうしようかと思ってたんだよ。」
あの時から好きだったの?
ブーブー
もう!何?スマホを見ると『ちゃんと付き合うか聞く!』とある。
そ、そうだよね。
「私達って付き合うんだよね?今日から。」
「えっ!ネタバレ?俺、原作読んでないんだよ。そっか~、今夜の放送で付き合うのかアノ二人、そうだよね、先週からの流れじゃそうだよね。やっと付き合うのかぁ。」
ちょっと何言ってるの!スマホを見ると最初のメッセージには
『なにオタトークしてんの!告白は?』
私オタトークしてたの?告白してたよね。好きって愛してるって言ってくれたよね?
「田林君?何の話してたんだっけ?」
「お互いに好きなアニメの話でしょ?」
「告白は?」
「え?告白してたの?」
「こ、告白なんてしてないんだからね!」
入り口に居てくれる二人のもとに走る。
「「告白するんじゃないんかい!!」」
怒られました。頑張ったんだよ私。
「「お姫様抱っこはどうするの?」」
「してもらいます。写真撮ってください。」
シュンとしながらもお姫様抱っこはして欲しい。
机でポカーンとしている田林君の所に戻って、
「ごめんなさい。お姫様抱っこしてください!」
そうお願いした。
今度は田林君がシュンってなったよ。
◇◇◇◇◇◇
【目か】メカ
【一気】一期
【兄貴】あっ二期
【ストーカー】須藤カー
【顔】車を正面から見る
新作書いてみました。
「多く」のお客様に来て欲しいと願ったら「オーク」のお客様が来ました
エロを封印して書いてみようって思ったの、三話まで頑張ったの。でもラブホとかマジッ●ミラー号とか出てきて……
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