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19/31

葉月おばさんからの差し入れはアレ。えっ、お泊まりするの?


「「ファイナルアンサー?」」


 なんか始まったよ。昔のテレビだよな。


「ハイ!①の『婚約しました、認めてください!』で。いいよな、二葉。」

「うん!せーのっ!」

「「ファイナルアンサー!」」


「「・・・」」


 この無言の時間が長いのもやるのか?


「「・・・」」


 長い。


「「婚約を認めます!」」


 ナンダコレ?


「やった~、ありがとうおかあさん。」


「賞品があります。悠真ちゃんアレをどうぞ。」


 なんだ?クーラーボックス?

 開けろっていうのかな?


 ガチャン!


「うわっ!なんだコレ!イモリ?ヤモリ?」


「ちっちっち!それはサン様よ、サンショウウオ様、どう?品格が違うでしょ?なかなか出回らないの。」


「串にささってるんだけど、食べるの?」


 ザ・ゲテモノという感じだな。食べてみたい。


「今日、二葉が夕飯いただくから差し入れよ。二人分あるからお父さんと食べてね。滋養強壮に効くの。」


 夕飯食べていくのか久しぶりだな。

 まだあるぞ。


「・・・これはワイン?父さんのか。」


「甘いなぁ、私がそんな物を用意するわけないじゃない。スッポンの生き血よ。」


 うげぇ、これはさすがに。


「あとはピンクよりも紫色のカブ?」


「それはマカ。」


 聞いた事ある。


「この赤い果実は?」


「ノコギリヤシよ。」


 通販番組かよ。


「あとは、ウナギにカキにニンニクって全部アレじゃないですか!なにさせる気ですか!」


 なに無言で親指立ててるんですか。ウインクまでしちゃって、それがまた似合うアラフォーって。


「あら、また悪い事考えてるでしょ。そんな悪い子にはそっちの旅行バッグは見せてあげないんだから。」


 えっ、見たい。


「ごめんなさい、見たいです。」


「よろしい、いいよ見て。」


 失礼しまーす。ジジージジーとファスナーを開ける。出てきたのは。


「ピンクのモコモコ部屋着?」


「そう!泊まるなら部屋着も必要でしょ。」


 女の子のカワイイやつ!絶対カワイイ。


「二葉泊まるの?!」

「私お泊まりなの?やったー!」


 喜んでるならいい。でもベッドがたりない。


「じゃあ俺はソファーで寝るから、二葉は俺のベッド使ってね。」


「「悠真!(ちゃん)一緒に寝ればいいでしょ!」」


「はい!おかあさん。」


「まじか・・・」


 それより、まだ入ってるな。


「網タイツ?こっちもセットか?」


「それはバニーガールだよ。どう?悠真ちゃん、あれ?そうでもない?」


 ピクリともしません。


「おかしいなぁ、パパは喜んでくれるんだけどなぁ。まだ早かったかぁ。」


 二葉のお父さんの性癖とか知りたくない。


 まだ入ってるな、白いニットのワンピース?


「ワンピース?」


「それはピッタリニットっていうのよ。二葉にはノーブラで着るように言ってあるから。そこはまかせてちょうだい。」


 神だ、神がここにいる。


「おっ、これは刺さったね。(いい仕事するなって思ったらお義母さんって呼んでもいいのよ?)ヒソヒソ」


「お義母さん!最高です!」


 すんなりお義母さんって呼べちゃいました。


「背中が開いてるのもあるから今度持ってくるわね。アレを殺すってやつよ。(お姉さんって呼んでもいいんだけどなぁ)ヒソヒソ」


「はい!お姉さん。ありがとうございます。」


「悠真?なにか洗脳されてない?大丈夫?」


「葉月お姉さんがそんな事する訳ないだろ!」


「悠真ちゃん嬉しい。」


 まだまだ入ってるな。


「なんでこんな物が・・」


「スクール水着に透け透けマイクロビキニ、一緒にお風呂入るのに必要でしょ?」


「ぶふぅー!お風呂?入らないでしょ、二葉は着ないでしょ?」


「悠くん、仲良くする時はそれを着てお風呂入るみたいだよ、お母さんとお父さんは月に一回それ着て入ってるんだよ。もっと仲良くすればいいのにね。もちろん入るし着るよ、何言ってるの。仲良しでしょ?」


 お父さんの性癖!月の回数とか本当いらない。

 しかもよく教育された娘さんだね、じゃないよ!

 スク水はまだしも、ビキニは透け透けだよ。

 防御力ゼロだよ。

 防御力ゼロなのに攻撃力MAXなんて、ワンパンだよ。

 


「二葉はNGとかないの?これはダメみたいなの。」


「あるよ、キス。これはやっぱりダメかな。赤ちゃん出来ちゃうから。この前読んだから知ってるんだよ、私は。」


 だから胸を張るな!


「「「・・・」」」


 ぁ、母親二人も固まってるよ。


 でもこのチャンスにちゃんと教えてあげてほしい。


(お義母さん、ちゃんと教えてあげてください。またこじらせちゃいますよ。)ヒソヒソ


(こういうのって学校で教わってくるんじゃないの?悠真ちゃんから教えてよ。)ヒソヒソ


(俺?経験も無いのに教えられる訳ないでしょうが。母さん頼むよ。)ゴニョゴニョ


(まああれね。そのうち時間が解決してくれるでしょう。悠真が一人キス我慢選手権してれば誰も痛くない。)ヒソヒソ


「なに三人でヒソヒソ話をしてるのよ。」



「そ、そんなぁ~~キスしたい~!」



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