葉月おばさんからの差し入れはアレ。えっ、お泊まりするの?
「「ファイナルアンサー?」」
なんか始まったよ。昔のテレビだよな。
「ハイ!①の『婚約しました、認めてください!』で。いいよな、二葉。」
「うん!せーのっ!」
「「ファイナルアンサー!」」
「「・・・」」
この無言の時間が長いのもやるのか?
「「・・・」」
長い。
「「婚約を認めます!」」
ナンダコレ?
「やった~、ありがとうおかあさん。」
「賞品があります。悠真ちゃんアレをどうぞ。」
なんだ?クーラーボックス?
開けろっていうのかな?
ガチャン!
「うわっ!なんだコレ!イモリ?ヤモリ?」
「ちっちっち!それはサン様よ、サンショウウオ様、どう?品格が違うでしょ?なかなか出回らないの。」
「串にささってるんだけど、食べるの?」
ザ・ゲテモノという感じだな。食べてみたい。
「今日、二葉が夕飯いただくから差し入れよ。二人分あるからお父さんと食べてね。滋養強壮に効くの。」
夕飯食べていくのか久しぶりだな。
まだあるぞ。
「・・・これはワイン?父さんのか。」
「甘いなぁ、私がそんな物を用意するわけないじゃない。スッポンの生き血よ。」
うげぇ、これはさすがに。
「あとはピンクよりも紫色のカブ?」
「それはマカ。」
聞いた事ある。
「この赤い果実は?」
「ノコギリヤシよ。」
通販番組かよ。
「あとは、ウナギにカキにニンニクって全部アレじゃないですか!なにさせる気ですか!」
なに無言で親指立ててるんですか。ウインクまでしちゃって、それがまた似合うアラフォーって。
「あら、また悪い事考えてるでしょ。そんな悪い子にはそっちの旅行バッグは見せてあげないんだから。」
えっ、見たい。
「ごめんなさい、見たいです。」
「よろしい、いいよ見て。」
失礼しまーす。ジジージジーとファスナーを開ける。出てきたのは。
「ピンクのモコモコ部屋着?」
「そう!泊まるなら部屋着も必要でしょ。」
女の子のカワイイやつ!絶対カワイイ。
「二葉泊まるの?!」
「私お泊まりなの?やったー!」
喜んでるならいい。でもベッドがたりない。
「じゃあ俺はソファーで寝るから、二葉は俺のベッド使ってね。」
「「悠真!(ちゃん)一緒に寝ればいいでしょ!」」
「はい!おかあさん。」
「まじか・・・」
それより、まだ入ってるな。
「網タイツ?こっちもセットか?」
「それはバニーガールだよ。どう?悠真ちゃん、あれ?そうでもない?」
ピクリともしません。
「おかしいなぁ、パパは喜んでくれるんだけどなぁ。まだ早かったかぁ。」
二葉のお父さんの性癖とか知りたくない。
まだ入ってるな、白いニットのワンピース?
「ワンピース?」
「それはピッタリニットっていうのよ。二葉にはノーブラで着るように言ってあるから。そこはまかせてちょうだい。」
神だ、神がここにいる。
「おっ、これは刺さったね。(いい仕事するなって思ったらお義母さんって呼んでもいいのよ?)ヒソヒソ」
「お義母さん!最高です!」
すんなりお義母さんって呼べちゃいました。
「背中が開いてるのもあるから今度持ってくるわね。アレを殺すってやつよ。(お姉さんって呼んでもいいんだけどなぁ)ヒソヒソ」
「はい!お姉さん。ありがとうございます。」
「悠真?なにか洗脳されてない?大丈夫?」
「葉月お姉さんがそんな事する訳ないだろ!」
「悠真ちゃん嬉しい。」
まだまだ入ってるな。
「なんでこんな物が・・」
「スクール水着に透け透けマイクロビキニ、一緒にお風呂入るのに必要でしょ?」
「ぶふぅー!お風呂?入らないでしょ、二葉は着ないでしょ?」
「悠くん、仲良くする時はそれを着てお風呂入るみたいだよ、お母さんとお父さんは月に一回それ着て入ってるんだよ。もっと仲良くすればいいのにね。もちろん入るし着るよ、何言ってるの。仲良しでしょ?」
お父さんの性癖!月の回数とか本当いらない。
しかもよく教育された娘さんだね、じゃないよ!
スク水はまだしも、ビキニは透け透けだよ。
防御力ゼロだよ。
防御力ゼロなのに攻撃力MAXなんて、ワンパンだよ。
「二葉はNGとかないの?これはダメみたいなの。」
「あるよ、キス。これはやっぱりダメかな。赤ちゃん出来ちゃうから。この前読んだから知ってるんだよ、私は。」
だから胸を張るな!
「「「・・・」」」
ぁ、母親二人も固まってるよ。
でもこのチャンスにちゃんと教えてあげてほしい。
(お義母さん、ちゃんと教えてあげてください。またこじらせちゃいますよ。)ヒソヒソ
(こういうのって学校で教わってくるんじゃないの?悠真ちゃんから教えてよ。)ヒソヒソ
(俺?経験も無いのに教えられる訳ないでしょうが。母さん頼むよ。)ゴニョゴニョ
(まああれね。そのうち時間が解決してくれるでしょう。悠真が一人キス我慢選手権してれば誰も痛くない。)ヒソヒソ
「なに三人でヒソヒソ話をしてるのよ。」
「そ、そんなぁ~~キスしたい~!」




