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二葉のお母さん襲来


 換気よし!ファブよし!


 アレもトイレに流したし証拠隠滅も完了だ!


 一階のリビングまで来てみるとキャッキャッと話し声が聞こえてくる。


「悠子さん、二葉の事よろしくお願いね。」

「もー、お母さん何回お願いするのよー。」

「それより葉月さん、こちらこそ悠真の事お願いね。」


 リビングのソファーには俺の母さん悠子、二葉、二葉のお母さんである葉月さんがいた。

 二葉のお母さんと俺の母さんは同い年らしい。

 二葉のお母さん若いんだよなぁ。同い年には見えないよ。

 二葉をひとまわり大人にした感じで綺麗な人だ。


 てか、いつの間に来たんだ?


 正直入りづらい、ゲーセンのぷりくらコーナーくらい入りづらい。


「悠真、そこにいるんでしょ、こっちに来なさい。」


 なぜわかった。


 しょうがない、嫌な予感しかしないが行くよ。


「はい。」


「はやかったのね、お父さんと同じで。」


 スルーしよう。父さんゴメン、聞かなかった事にするよ。それより挨拶しないと。


「こんにちは、お久しぶりです。おばさん。」


 ピキーン!


 ?ん?寒気?殺気?あれだ、おばさんの目が笑ってない。


「悠子さん、ちょっと悠真ちゃん借りるわよ。」


「はいはい、どうぞ。」


 ソファーから立ち上がりツカツカとこっちに向かって来る!笑顔が怖い!美人の笑顔が怖い!


 逃げなくてはと後ろを向くが、首に腕を回されヘッドロックのように抱えこまれる。


「痛い痛い。放シテ・・・」


 とは言っているが、腕は柔らかいから痛くはない。顔はポヨンってなってもっと柔らかい。


「悠真ちゃんは昔っから私の事おばさんって。葉月さんって呼んでって言ってるでしょ。」


 ぐっと力を入れて押し付けてくる。大きいのに柔らかい。俺の母さんとは持ってるものが違う。


「悠真!私の悪口言ってるでしょ!」


 なぜバレた。


「お母さん、悠くんに胸押し付けないでよ!悠くんおっぱい好きなんだから、ご褒美でしかないよ。」


 なんで知ってるの?


「あら、そうなの?なんか悠真ちゃんの方から顔押し付けてくるとは思ったのよ。」


 気づいてたか。


「そうだよ、さっきしてもらったお姫様抱っこの時は、横乳ツンツンしてきたし、あすなろ抱きの時もさりげなく触ってきたんだから。悠くんのエッチ。」


 これもバレてた!


「「あすなろ抱き?」」


 あっ、解放された。もう少しそのままでも・・・


「懐かしいわねぇ。」「そうねぇ。」


「二葉に詳しく聞かないとねぇ。」


「二葉ちゃん、今日なにがあったか全部話すのよ。」


「はい!おかあさん。」


 矛先が二葉に行ったからいいか。


 ルーズソックス世代には懐かしいらしい。俺ら世代は新しいって感覚なんだが。


「悠真!」「悠真ちゃん!」


「「また悪口言ってるんでしょう!」」

「悠くん、もう少しとか思ってるんでしょ!そんなの私がしてあげるのに。もぅ!」


 心が読めるのかこの人達は。



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