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アレをしてほしい


「じゃあ悠くんもパーカーに着替えてね。あと追加のルールも説明するね。まず、恥ずかしがらない。コレ大事!恥ずかしい時は何かの役になりきればいいよ。あとは、このゲームの事は終わったら忘れる事。いい?物理的に忘れさせる事も出来るんだからね。」


 私がそう言うと着替え終わった悠くんはウンウンとうなずく。


「じゃあ、初めは私がして欲しいアレからだね。」

「何だって?」

「なんでもない。始めるよ。それっ!」


 ルーレットがクルッと回る、裏に磁石が付いているから一周で出したい所に必ず止まるイカサマルーレットなんだよ。


「はい!悠くんの左手が緑!」

「どこだ?こんなにあると見つけるの大変だよ。」

「あっここ、ここだよ。」


 そう、緑は私の左の脇の下なんだよ。背中側から手をまわしてもらう。これが第一段階なのだ。悠くん、恥ずかしがらない!


「じゃあ次ね。私の右手、それっ!」

「赤か、どこ?」

「悠くんの首の後ろだね。」


 悠くんの首に手をまわす。順調順調!


「次は悠くんの右手、それっ!黄色!」

「黄色はさっき見つけたから知ってるぞ。」


 私のヒザの後ろだ。


「じゃあそこを持って持ち上げてくれる?」

 さりげなく私の左手も首の後ろにまわす。

「コレって。」


 ふわっとした浮遊感があった後、安心感が体を包む。顔が近い!でもこれが。


「「お姫様だっこ!」」


「コレがして欲しかったのか?」


「うん。中学校の時、悠くん何回もしてたでしょ、他の女の子に。悠くんモテモテだったからねー。」


「モテてなんてないよ。告白だってされた事ないし。されるのかな?って思ったらフラれるっていうのは何回もあったけど。あと岸って芸能人に間違えられて?お姫様だっこした事はあるけど。」


「は?なんで?モテてるの気づいてないの?私の彼だから、付き合うのはダメだけど、気持ち伝えるのと、お姫様だっこは許可してたんだけど?悪い虫が付かないように。」


「騎士様、好きでした。って過去形で、ごめんなさいって、でも記念にお姫様だっこしてください。って。」


「なんかゴメン。あと、岸じゃなくて騎士だよ。ナイトの方の騎士!なんとかプリンスの岸君より全然カッコいいしね。」


「ナイト!騎士!だから姫って事か!友達も少なかったし、嫌われてたのかな?って思ってたよ。」


「男子からは嫌われてたのかな?ほとんどの女子は悠くんの方を見てたから。」


「嫌われてたんかい!」


「まあまあ、でも好きな女の子が他の男の子を見てたら誰でも友達にはなりたくないんじゃないかな?」


「解せぬ・・・」


「カッコいいのが悪い。」





 

次はドキドキしちゃうよ

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