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第十三話 「真実と爆発」

「おいおっさん! ほんとにこっちにリゼはいるのか! リゼがいなくなった場所は森だ! どう考えてもここにいるとは思えないぞ!」


 そう言うと男は黙って立ち止まった。


「おい、どうしたんだ」


「リゼは……この炎の国にいる。俺お信じろライア・ホルス……何も失いたくなければな」


 『何も失いたくなければな』その言葉の意味はわからなかったが、その言葉はとても重く感じた。


「わかった。だが、一つ質問していいか?」


「なんだ」


「なんで、なんでお前は俺とリゼ……いや、他の2人のことも知ってるんだろ? それはなぜだ。なぜリゼがこの国にいる事も知ってるんだ。お前はいったい、何者なんだ」


「って、おいおい。質問は1つじゃなかったか? まあ、その質問の全てに答えることは出来ないがな。でも、いつかわかるよ」


 男の答えには納得がいかないが、これ以上聞いたら男も怒ると思った。でも、実際はこれ以上今の俺は足を踏み込んではいけない。そう感じてもいた。


「さっさとリゼのところに行くぞ」


「おう」


 男について行くと細い道にの端っこにポツンと建物があった。


「ここにリゼがいるのか」


「いや、正確には、リゼはここに召喚され今いるのかすらもわからない」


「召喚! リゼは連れ去られたのではなく召喚されたのか! だから急に馬車からいなくなったのか。でもなぜリゼが……」


「それはリゼの父親に原因がある」


「リゼの父親!」


 男はリゼの父親について話してくれた。

 リゼの父親は元は偉大な魔法使いだったが、その力を我が物にしようと企んだ呪魔教に追われてそのまま行方不明になったそうだ。そして今、魔法の力を引き継いだリゼが呪魔教に狙われているらしい。


「呪魔教は名の通り、呪の魔法を扱う闇組織だ」


「五属性の龍の暴走もあいつらと関わりがあるのか?」


「さあな。とりあえず今はリゼを助ける。これだけを考えろ」


「わかった」


 俺は腰に掛けていた刀を抜く。


「少し離れてろ」


 そう言うと男は刀を取り出し刃を下に向けた。


「時を操りし黒き龍よ。我が刀にやどりて力を解き放て!」


 錆びた刀がみるみると黒く染まっていく。


「黒桜!」


 男は刀を地面に刺すと、


「やはり、リゼは別のところに移動している。だが、場所は近いだろう」


 それだけ言うと刀を抜き歩き始めた。


「なんなんだよさっきの」


俺が男に駆け寄ると右腕を肩のあたりまで持ってきて、「少し危ないぞ、早くこっち来い」っといったのでわけも分からず男によると、指をクイっとやって1言、


「散れ」


その瞬間、建物が爆発した。

読んでいただきありがとうございました!

次回もぜひ読んでくださいね!

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