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キミのように

作者: 月兎



キミが何者なのか


私には教えてくれなくて


いつの日にか私はキミよりも


大人になっていた


最初にキミと会った日


キミは私よりも何歳も年上で


遠い大人な人だった


そんなキミに憧れて


私は早く追い付きたいと思っていた


だけどキミは何年経っても


見た目が全く変わらず


私はいつの間にか追い付いて


追い越していた


昔私がキミに


「早くキミみたいに大人になりたい」


と言ったらキミは


「いつか君は僕のことを追い越すだろうよ」


と言っていたのを思い出した


あの頃はあの言葉の意味が


よく分からなかったけれど


キミは私とは、私達とは違うのだろう


キミとずっと一緒にいることは


できないのだろう


それを知った時


私は胸の奥がぎゅっと


締め付けられたのを覚えている


キミはきっと近いうちに


私の前から姿を消す


何故かそんな気がした


私がキミを追い越してしまったから


私達はもう昔のようには戻れない






今回の話は不老不死の男の子に恋をした女の子の話です。

物理的に追いつけないと思っていた年齢をいつの間にか追い越していた、みたいな感じの女の子の心情を描きました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ロマンチックで繊細な、寂寥感が漂うお話でした。余分なものを取り除き、最低限の言葉でこの雰囲気を作り出した手腕に只々舌を巻いています。 [気になる点] 詩を書いた事がないので、偉そうな事は言…
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