変わらぬ日常③ 迫る陰謀②
タイトルはここで一緒にして申し訳ないです。
射撃訓練を終えた優真と将生、光輝。
なんとか、光輝はギリギリの所でしっかりと目標を捉え、合格した。
そして、優真達はロッカールームで学生服に着替え、今日の授業はこれで終わり。
「どこで予約取るよ?」
昼ご飯を学校で済ます為、食堂へ向いながら言う光輝。
「いや、俺の家で良いよ」
「いいのか?」
「気にすること無いよ」
「じゃあ、その方向性で」
話が終わるぐらいに食堂へ着き、優真は購買でパンと飲み物を買う。
将生と光輝も同じ物を買い、優真と同じテーブルに座る。
「あ、優真兄」
「お疲れ様です」
テーブルに座ると、美穂と真奈がお盆を持ちながら丁度やってきた。
美穂はカレーライス、真奈はうどん。
「ここ大丈夫? 優真兄」
「ああ、大丈夫」
「ありがと」
美穂と真奈はお盆をテーブルに置いて、お昼ご飯を食べようとする。
「そういえば、パーティー場所何処か決まった?」
「ああ、ウチでやるから」
「まぁ、そうなるよね。じゃあ真奈、帰りなんか買っていこうか。もしくは泊まってけば?」
「あー、じゃあそうしよっかなー」
真奈はうどんを食べながら言う。それを聞いた優真は、
「とりあえず、俺等はこれで終わりだから先に帰るよ」
「あー、いいなぁ……」
美穂が席を立った優真に向かっていう。
「まぁ、仕方ないか。私達も次で終わりだから、直ぐに行けると思うから準備よろしくねー」
「はいはい。んじゃ、行こうか」
優真と将生、光輝は立ち上がってゴミを捨ててから食堂を出た。
「んじゃ、俺は一旦帰るわ」
「なら、俺もだな」
光輝と将生が優真に言う。
「分かった。なら、俺は少し買い物してから家にいるから」
「うい」
「分かった」
そして、優真は正門で二人と別れて帰宅兼買い物へ向かった。
✽✽✽
異世界側、基地内部。
セラスはリサの入れたお茶を飲み、一休みしながら今日の予定を考えていた。
「地球の皆様との交流をしなければなりませんね」
「そこが難しいと思われます。姫様」
「どうしましょう……」
と話していると、突然基地内で警報が作動して基地内を鳴り響かせる。
「な、なんですか!」
「姫様! ここにいれば安全です!」
リサがセラスに言う。だが、基地内にアナウンスが入る。
『外部からの侵入者だ! 直ちに見つけ次第、始末せよ!』
アナウンスが入ると共に、セラスのいるドアが勢い良く叩かれる。
「姫様! ここは危険です! 侵入者がここまで着ておりま――ぐぁああああ!!」
話している最中に銃声がドアの向こうで響かせた。
銃声が鳴った後、静かになる。
「姫様、ここに居てください。危なくなったら、そこの脱出ルートから逃げて下さい」
「リサ、出来れば貴方も一緒に来てください」
「姫さ――」
話していると突然ドアが爆破され、衝撃で二人はその場に倒れ込む。
ドアを破壊し、中に入る侵入者。そして、セラスを見つけ銃を向ける。
「セラス・エストマ・オーフェリア姫を確認した。始末する」
引き金が指に掛かった瞬間、セラスは目を閉じる。
そして、一つの銃声が部屋を響かせた。
「大丈夫か、セラ」
部屋を響かせたのはディオであった。
セラスは目を開けディオを見た後、銃で撃たれて血を流して倒れている侵入者を見る。
「な、何故」
「なにがだ?」
「ディオ、貴方は私が邪魔な筈です……なのに何故……」
それを聞いたディオは一つため息を着き、
「いいかセラ? 俺達は幼馴染だぞ? 確かに王位継承で選ばれるのは一人で、ライバルだ。けどな、死んでしまっては困るんだ」
「……何が困るんですか?」
「数少ない、俺の本音をぶつけれる。俺をディオと呼ぶ親友が居なくなるのは俺も辛いからな。だから、助けにきた。これではダメか?」
「……ありがとうディオ。嬉しいです」
セラが言うと、ディオは倒れているセラに手を差し伸べて立ち上がる。
その後、セラはリサに近付く。
「リサ! 起きてください」
「ひ、姫様?」
意識を取り戻し、起き上がるリサにセラはリサに抱きつく。
「良かった。良かったです」
「セラ、ここも危ない。ここを出るぞ」
「で、でも、何処に」
「こっちだ」
ディオに案内され、セラとリサはそれに着いていく。
通路を走る三人、だが突然ディオが止まりセラとリサも止まる。
「な、何故止まるのですか?」
「ここは十字路の様になっている。ここを真っ直ぐだが、横の通路に侵入者がいるとしたらどうだ?」
そこで気付く、セラス。ディオは写りの良い、装飾品を通路向けて確認すると、
「――!!」
装飾品が撃たれ、ディオはその衝撃で手を引っ込めた。
すると、前の通路から基地内の兵士がやってきた。
「この通路のお前たちから見て左に侵入者がいる。人数は分からない」
「了解です!」
一人の兵士がグレネードとスモークグレネードのピンを抜いてから通路に投げ込む。
数秒後、爆発が起き兵士達が通路出て銃撃戦を行う。
「王子、姫! ここを抜けて下さい!」
「頼む」
「皆さん、どうか死なないで下さい!」
セラが言いながら通路を走る。そのままディオの後に着いていく、二人。
「ディオ、敵は何の目的なのでしょうか?」
「俺等の命と、ここにある最新機だろう」
「やはりですか……」
「セラ、俺はカタパルトを用意する。お前は先に機体に乗ってシャッターを下ろして中に居てくれ」
「そ、それではディオが」
「大丈夫だ。俺は男だぞ? それに少しぐらいカッコイイ所見せてくれよ」
走りながら話し、格納庫に着いた。ディオはもう一度、セラを見る。
「あの最新機は戦争を終結させる程の性能を持っている。それを侵入者に奪われる前に、頼む」
ディオはセラに頭を下げて言う。それを見たセラは、
「分かりました。先に乗っておきます。リサ、ご一緒にお願いします」
「かしこまりました」
「なら、俺はカタパルトでA.Sを遠くに射出させる。その後に、救難信号を出してくれ直ぐに向かう」
「分かりました」
セラはディオに背を向けてA.Sに向かう。
「セラ!」
少し離れた所でディオがセラを呼ぶ、
「死ぬかも知れないが、俺は大丈夫だ」
「一番危険な場所に行って下さるディオが死なないよう私は、A.Sの中で祈っておきます」
「分かっ――!!」
ディオが言っている最中に、ディオの足元に銃弾が撃ち込まれ、その数秒後に銃声が響いた。
「いけ! セラ!」
ディオに言われ、セラはA.Sに急いで搭乗する為に走った。
そして、ディオはカタパルト制御室に着き、
「ククク……アハハハ……アーッハッハッハッハッ!!」
カタパルト制御室で大笑いしてから、インカムを着け、
「皆の者お疲れ様」
基地内にいるセラとリサ除く全員にインカムを飛ばすディオ。
「獲物は掛かった」
笑いながらセラとリサが乗っているA.Sを見ながら言った。
つづく
時間軸はこの前話した通り、の時間軸です。 ややこしくなったのであれば、私の文章能力が低いせいです。
申し訳ございません。
ありがとうございました。