極東支部 1
説明ばかりですいません。
次の話くらいで終わらすつもりですが、長い目で見てください
今度は、白を基調とした、会社のオフィス風のところだった。巨大なモニターとたくさんのパソコン、それを1人2台のペースでフル稼働させている。ざっと50はあるだろうか。モニターは半分に世界地図が、もう半分に見たことの無い地図が映し出されていた。
地図にはいくつもの赤い点が光っている。
あまりの広さに唖然としていると、男が口をひらく。
「ようこそ、我がEGT本部へ。これから皆さんには、こちらで生活をしていただくことになります」
それを聞いて、皆がざわつく。
「ちょっと待ってくれ。俺達に拒否権はないのか?元の生活に戻る方法は?」
別グループの1人が聞く。
名前は...忘れた。まあいいか。
「はい。拒否権はありません。この場から逃げようとするのは自由ですが、その場合、存在を消させてもらいますので、あしからず。
あっ、そうそう。皆さんの戸籍はすでに消しておきましたので、戻れる事は無いと思ってください」
皆も驚きを隠せないようだ。
「申し遅れました。私はここEGT極東支部局長の、飯田と申します。皆さんには、各グループにつき1人の教官をつけますので、これからは教官の命令に従って下さい」
その男、飯田が言うと、数人の男女がやってきた。俺達のグループにも、男と女が一人づつ来た。女は鋭い目付きで、いかにも鬼教官といった風貌で、それに対して、男は明るく優しそうだった。
女が言う。
「私が諸君らの教官を務める、銅神だ。よろしく頼む」
見た目に反せず軍人のような話し方だ。続けて男が言う。
「僕の名前は十勝です。銅神教官の補佐なので、分からない事などは、ドンドン聞いてね~」
こちらも予想通りの話し方。
「では、ついて来い。私たちは、これからはチームEとする。では、チームE専用の建物へ行く」
そういって、教官は歩き出した。
ついていくと、何かの記号が書かれた大きな円形の床の上に立った。
「全員ここの上に乗れ」
それに従うと、教官が床の上にあるパネルを操作した。
と、全員を光が包み、次の瞬間には大きな部屋にでた。そこは、黒を基調とした会議室のような所だった。
「今日からここがお前達チームEの拠点だ。衣食住などの全てと、支部や本部からの命令を受けたりするのもここだ。1人1人に部屋があるので、一度確認してこい」
そういうと、ここの地図らしきものが配られた。それを見ながら、俺は自分の部屋と書かれた場所に向かった。