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灰の傭兵と光の園 ─ 世界設定&メカ資料集(一部イラスト付き) ─  作者: 青羽 イオ
世界・用語・技術・兵器

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UDF ― 世界統合軍の誕生と崩壊

■ 誕生


 世界的な国家統一運動の流れの中で生まれた、地球規模の軍事組織。

 旧国連軍を発展させる形で設立され、当初は各国軍の一部部隊が参加する連合軍としてスタートした。


■ 変遷


 UDFは設立後、政治的に不安定な地域での平和維持任務や災害派遣を積極的に行い、民衆から一定の支持と理解を得ていった。

 やがて世界各地の正規軍や軍事組織は順次UDFに統合され、世界の軍事力は事実上UDFに一極集中することになる。


 しかし、一部の勢力はこの統合に強く反発し、ゲリラ化して武装蜂起した。

 後に「統一戦争」と呼ばれる一連の反乱である。


 UDFは当初こそ、こうした反乱勢力に苦戦したものの、指揮系統と人員の再編、兵器・装備の標準化を進めることで体制を立て直し、その圧倒的な軍事力で反乱勢力を各個撃破していった。

 反乱の開始から6年後、最後の反乱勢力が降伏し、UDFは戦争の終結を宣言する。


■ 灰の災害


 戦争終結から数十年後、レゾナンスシティの事故とともに「灰」が世界に出現し、人類文明に大打撃を与えた。

 灰の影響で各地で災害が相次ぎ、農地やインフラも失われた結果、深刻な食料不足が発生。世界中で暴動や反乱が広がっていく。


 UDFはこれを受け、食料統制の開始、災害救助部隊の派遣、暴動の鎮圧などに即座に乗り出した。

 数年ほどはこうしたUDFの対応によって、かろうじて世界の秩序は保たれていた。


 しかしやがて、灰の濃い地域から「ミュータント」と呼ばれる、人類に敵対的な生物が出現し始める。

 UDFはそれらの駆除にも戦力を割かざるを得なくなった。


■ 世界の崩壊


 度重なる災厄は世界統合政府とUDFを少しずつすり減らしていき、世界の一部──とくに人口の少ない地方には、もはやUDFの手が届かなくなっていた。


 そのため地方では、民兵組織や自警団が次々と結成され、自前の力で防衛に努めるようになる。

 だが、こうした勢力の中には強い政治的主張を掲げる者たちも多く、自警団同士の武力衝突も珍しくなくなっていった。


 結果として、UDF部隊がいない都市は次々と無政府状態に陥り、各地でさまざまな勢力が独自政府の樹立や独立宣言を始める。

 この状況に危機感を抱いたUDF総司令部は、事態の収拾を目的とした「ある作戦」の実行を決断した。


■ UDFの崩壊


 灰による災害が始まってから10年ほど経ったある日、UDFは世界統合政府に対してクーデターを強行する。

「十年目の政変」(外伝で執筆予定)である。


 この政変により、民主的に選ばれていた議会と憲法は停止され、UDF総司令部が全権を掌握した。

 UDFはこれを「秩序回復のために必要な一時的措置」であり、危機の終息後には民主制を回復すると発表したが、民衆の反発は激しかった。


 UDF軍政下の各都市では不満が爆発し、人口の多い都市部でも暴動と反乱が頻発する。

 独自政府の設置や、憲法の回復を宣言する地域も次々と現れた。


 UDFはこれらを武力で鎮圧しようとした。

 元々議会と政府が置かれていた首都では、百万人規模のデモと暴動が発生し、戦車隊とRF部隊が出撃してこれを押さえ込んだ。

 この出来事は、後に「血の街路事件」(外伝にて執筆予定)として語られることになる。


 強権的な弾圧と統制は、結果として脱走兵の増加と企業勢力の影響力拡大を招く事となり。

 最終的に、UDFによる世界秩序は完全に崩壊した。


■ 灰の世界


 現在もUDFという枠組み自体はかろうじて残っているが、その指揮系統は完全に崩壊しており、各地の軍や部隊は独自判断で行動している。

 その勢力も、新たに台頭した企業勢力に押されており、完全な消滅は時間の問題だと多くの者が考えている。


 それでも一部のUDF部隊は、白帯の維持や都市の防衛といった「崩壊以前からの任務」を今も続けている。

 燃え残った小さな火のように、彼らの戦いはまだ終わっていない。


※本設定の原案は覚醒不知火氏によるもの。

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