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命の灯  作者: 坂上きつね
第一章ー--坂下ー--
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時はさかのぼる4

 皆の心は、この精神病棟という箱庭の中で混ざり合うようにひとつに呼応していた。まるで近所の野良猫たちが集まって徐々に互いのスペースを共有していく感覚に似ていた。そこでは誰もが社会的弱者であり、それに抗おうとしていた。この箱庭には一般社会のような高圧的な態度をとる一般ピーポーが侵入してくる余地は無かった。誰しもが自分なりのリズムで日常を過ごしていた。社会は海に似て底が深いし荒波もやってくるが、ここはそうではなかった。まるでプールのようだった。適度な水深に波の立たないプール。世間からは冷笑されるだろうが、そんなこと誰も気にも留めなかった。

 「さて、そろそろ時間ですね。さあ、あの息のつまる場所へ帰りましょうか」

 「「はーい」」

 一行は不気味な空気の漂う閉鎖病棟へと帰っていった。

 

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