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旅行3
三人は寂びれた食堂に入った。テキトーに三人は刺身定食を注文した。
「お餅さん、久しぶりだね」
「久しぶり」
「お餅さんって何かやりたいことないの?」
「タトゥー入れたい」
「え!?私も! 大阪に有名な彫師がいるんだよ~」
「行ってみたい」
「うんうん、今度行こーよ!」
「うん」
店内には漁師らしき人たち三人がアジフライ定食を食べていた。壁にはテレビが置かれ、ストーブがたかれていた。店は老夫婦が営む店だった。やがておばあさんが震える手で刺身定食を三人前持ってきた。
「お若いねえ。一人で刺身定食二個かい?いっぱい食べて大きくなりな」
マキは首をかしげている。お餅はクスクス笑っている。
「いただきます」
「あ、古沢さんからline来た。今どこいる?だって」
「ここの定食屋の名前書けばいいんじゃないかな?」
「げ、グーグルマップに載ってないわ、この店」
「あらら」
「大体の場所送るしかないね」
マキはマップに目印をつけて、メッセージを添えた。
ー-私はここにいるからー-
マキは送信した。




