余韻5
「坂下さんは今、週に何回働いてます?」
「週2日ですね」
「少ない」
「すみません」
「いいんですよ。無理せず行きましょう」
「はい」
彼はあんまり酒が強くなかった。おつまみ無しだとすぐに酔いが回った。
一方、一宮は二缶目を開けようとしていた。
「酔っぱらってきました」
「こんなんで? こんなの水みたいなもんですよ。俺は10缶飲んでも酔わない」
「お酒強いんですね」
「まあ」
「僕はお酒弱いです」
「そうなんですね」
「両親がお酒弱いですから」
「なるほど」
黒猫のお嬢は彼をじっと見つめている。
傍から見たら酒片手に煙草を吸っている彼らには、誰も近づきたいとは思わなかっただろう。
「ジャグラーのペカりいいですね。完全にハマりました」
「そうでしょ?」
「また明日も行きませんか?」
「明日は仕事です」
「ガーン。7揃えられない」
「意外と多いですよ、7揃えられないお年寄り。俺なんかホール行くとたまにお年寄りから7揃えてくれって頼まれますよ」
「そういう時はどうするんですか?」
「俺下手ですけどいいですか?って聞きます」
「なるほど。僕も目押しできません」
「坂下さんは若いからすぐ慣れますよ」
その時、白のベンツが駐車場に入ってきた。エネルギッシュな管理人の車だ。中から管理人が出てくる。
「傍からみたら不良だね~。お二人さん」
「すいません」
「今日はどっか行ったの?」
「パチスロ行ってきました。ジャグラーって知ってます?」
「私はパチンコ専門なもんでね」
「そうなんですね」
管理人が来たことで黒猫は姿を消していた。
「ま、二人ともほどほどにね」
「「はい」」
管理人は食堂へ姿を消していった。
昨日は焼肉行ってきました。お餅が暴走し始めて手に負えません(笑)
まあ物語に付き合っていくしかないですね(笑)




