28/46
余韻1
「パチスロはどうだった」
「ああ、ビギナーズラックで勝たしてもらったよ」
「それはいい」
お餅はキャメルに火を付けた。彼は小説を切りのいいところまで書き終えると、パソコンの電源を落とし、彼女に飲み物を用意しようと思ってお湯を温めた。
「飲み物はコーヒーでいいかい?」
「紅茶が飲みたいわ」
「わかったよ」
彼は今度飲もうと思っていた紅茶パックを開けた。彼はティーパックの匂いを嗅いでみた。新鮮な紅茶の匂いがした。彼は満足してティーパックをポットに入れた。彼も紅茶を飲みたい気分になってきたのだ。
お湯が沸いた。彼は二人分のお湯をポットに入れていく。お湯を入れ終わったらすぐにティーパックを20回お湯の中で振った。これが彼流の紅茶の入れ方だった。
テーブルに紅茶二人分を持っていく。お餅の煙草はすでに半分以下の短さだった。
紅茶が来たところでお餅は煙草を消し、紅茶を飲んだ。そしてまた、新たなキャメルに火を付けた。彼もまたウィンストンに火を付けた。お嬢は彼の膝の上に乗って煙草の煙を見つめている。




