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魔導書を拾う  作者: kjms
41/54

41. よく頑張ったあなた、旅に出よう

マサヒロから受けた任務が終わった。

思ったより長くかかって、いつ終わるのかと思っていたが、今日ようやく片が付くとは。

そしてシザーを探す過程で一緒に救出された人たちの内訳を見てみると、驚いたことに半分ほどが覚醒者だったそうだ。


「ううっ、うあああん……覚醒すれば良いことがあるんじゃなかったのかよ! こうなると分かってたら覚醒なんてしなかったのに。お母さん……ううっ……」


東京のこれほど多くの人口の中で、どうして半分を超える人数が覚醒者だったのだろうか。

被害者の話を聞いてみると、覚醒者ではあるものの、俺のような「天然物」ではないらしい。

アヤノに会って能力を得た、半人前の覚醒者だった。

半人前の覚醒者、というのは少し言い方がきつすぎるだろうか。


「どうしてこんな比率になったのか分かりませんね。半分も覚醒者だなんて、偶然で済ませるには無理があるでしょう?」


そう言われても、俺だって知らない。

なぜ生存者の半分もが覚醒者なのかを突き止めるのは、情報を処理する人間が調べて教えるべきことじゃないのか? そんなことまで俺に調べろと言われたら、頭が破裂してしまう……。

それでも少し考えてみると、おそらくモンスターが覚醒者に惹きつけられるように、彼らが正規の方法で覚醒した者でなかったとしても、モンスターを誘い寄せる何かが(彼らの中に)あったのだろうと推測できた。


正広隊長に報告しに行くと、どうやってやり遂げたんだと隊長も驚いていた。


「やってみたら、できました。」


そして、数日休ませてもらえないかと尋ねた。


「なぜだ?」

「羽を伸ばしに行こうと思いまして。」

「どこへ?」

「海です。今回、海に行ってみたらどうかって話が出たんですが、いいなと思いまして。」

「海か……いいだろう。人間は機械じゃない。休む時は休んでこそ、仕事の効率も上がる。良い選択だ。行ってこい。」


ヤッター!

生まれてこのかた一度も海に行ったことがなかったが、この機会に心ゆくまで遊んでこよう。

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