前へ目次 3/3 記憶 私には忘れられない記憶がある。 たぶん深夜、気配がして目が覚める。 私の布団に誰かいる。 男がいる。 暗がりで動いている。 私の体は動かない。 声も出ない。 ふすま一つ隣には、母が寝ているはずだが… 記憶が途切れる。 朝、私はひとり布団の中にいる。 そんな事が何日?何か月?続いただろう? 夢とは思えない。 私の体が夢では無いとウッタエル。 母に聞いたが… 母は何も言わない。 …次に私が目覚めたのは、それから3か月後病院のベッドだった。