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Reincarnation  作者: となん
スタール奪還作戦
8/40

8話

塔を順調に登り中間辺りまで来た頃


「なんだかさっきまでと違う感じがするな」

「どういうことだい?部屋が豪華ってこと?」

「それもあるんだが普通の敵とは違う奴がいそうだ」

「なるほど、そろそろ折り返しぐらいだし何かあってもおかしくないね

気を付けてくれ」


ゼロはそのまま階段へ向かうが


「...誰かに見られてる気がするな」


歩く動作はそのままに、視線の場所を探った


(見つけたぞ...!)


布の擦れる小さな音で位置を特定した

床に転がっていた小石を蹴り上げ


「......そこかっ!!」

「ッ!?」


小石を持つと同時に気配のした方へ全力で投げた

しかし投げられた石は剣のようなもので弾かれて、大きな金属音を響かせる


「へぇ、あの速度のものを弾くか、あんたただもんじゃねーな」

「勝手にこの塔へ入ってきて石を投げつけるなんて

ずいぶんなご挨拶ですね」

「それは悪かったな、んで、あんた誰なんだ?俺はゼロだ」

「そう、あなたがあの...私はメイド2番隊エルよ」

「メイド2番隊?ひらひらした衣装で察しはついてたが隊員なんていたか?」


エルは少し不快な顔になりながら言った


「いたわよ、あなたが葬ったけど」

「あの敵全員そうだったのか」

「そうよ、こんな衣装は着ていなかったから分からなかったんでしょうけど」


エルは戦闘態勢に入った


「あなたも隊員達の所へ送ってあげます...!」

「悪いが俺はまだあの世へ行く気分じゃないんだ」


エルは一直線に攻めてきた


(さっきは弾かれたけどほぼ偶然だったな、実力はそれで分かったし俺の相手じゃない)


ゼロはエルの振り下ろした剣を片手で受け止めた


「まだ俺の実力を見てないのによく攻める気になったな」

「くっ...!」

「2番隊とはいえよくそれで頭張れたもんだ」


ゼロはそのままもう片方の腕を構えた


「今は遊ぶ時間じゃない...しばらく寝ときな!」


エルは吹き飛ばされ壁に激突し気絶した


「よし、これで大丈夫だ」


ここでルイから通信が来た


「そのエルって人?こっちに転送してくれないか?」

「どうした急に、お前がメイド好きなんて意外だな」

「ち、違うよ!やりたいことがあるんだ」

「変態」

「なに想像してんだ!そうじゃなくて」

「だったらなんだ」

「まったく...いや実はな、俺たちが同じ場所で住めるような

館みたいなのを立てようとゼーレと相談してたんだよ」

「わかった、それでメイドが欲しいと」

「まあそういうこと、本当は雇おうか迷ってたんだけど丁度いいと思ってね」

「そうか、別に転送するのは構わんが館はまだなんだろ?」

「うん、でも大丈夫、僕の技術を使えばゼロが帰ってくる頃にはできるから」

「随分早いな、なら俺もさっさと終わらせないとな」

「そんなに急がなくてもいいさ、無理すると死んじゃうよ?」

「わかってるよ、ならエルをそっちに送るぞ」

「うん、頼んだよ」


ゼロは気絶しているエルに近づいた


「悪いな、恨むなら起きた後存分に恨んでくれ」


エルを転送魔法で送ったゼロはそのまま階段へ向かった

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