6話
塔に近づいてきたところでゼロは何かの気配を感じた
「ん...?誰か来てるな」
すると近くの木から飛び出してきた
「そこか!」
プニュ
ゼロが手を伸ばすと柔らかい感触があった
「...スライムだ」
スライムがゼロに攻撃しようと必死で藻掻いている
「なぁルイ、モンスターが最近家の周辺から消えてたんだが
何か知ってるか?」
「多分時期的に塔が出来てからだろう
モンスターは魔力の多い所へ常に移動するらしい、理由は分からんけどね」
「そうなのか」
「そいつを倒して先に進んでくれ、ゼロなら余裕だろう?」
「もちろん」
ゼロはそのままスライムを倒した
「よし、塔は目の前だ、先に進んでくれ」
しばらく進むと塔の前で何かにぶつかった
「いてっ、これは?」
「ゼロ、手を伸ばしてみてくれないか?」
手を伸ばすと何もないはずのところに壁のような感触があった
「何かあるな」
「それだ、それが結界だよ」
「これがそうなのか、よくできてるな」
「ほんとによく出来てるよこれ
解除しようとしても隙が全く無い」
ルイはどうするかしばらく考えた
「よし、ゼロ結界を本気で殴ってみてくれ」
「そんなのでいいのか?」
「無理やり解除する隙を作るんだ
ゼロのところだけを解除するから結界が回復する前に中へ入ってくれ」
「わかった」
ゼロは拳を結界に向かって振りかざした
当たった瞬間結界から衝撃波が出たがゼロには効かなかった
「解除できた!入ってくれ!」
「あぁ!」
ゼロは結界の中に入った
「よし、なんとか入れたぞ」
「良い感じだったよゼロ、さて、いよいよだね」
「近くで見るとでかいなこの塔」
塔は見上げるほどに高かった
「さて、行くか」
「僕もサポートさせてもらうよ」
「あぁ、頼んだ」