48話
???
「ん...ここは...?」
いつからかの眠りから目が覚める、ベッドから見知らぬ天井を眺め考える
(ここはどこなんでしょう?)
手足は何かで固定されていて動かない、顔もあまり動かせないようだ
「どうなってるのかしら?」
「お目覚めですか?」
「だれ!」
声のした方を向こうとするが下まで向ききれない
「少し前にお会いしましたよ、もうお忘れですか?」
「その声...まさか」
「えぇ、あなたのこんな姿で再開するとは私も思っていませんでしたが」
「神の子、アルスね」
「お久しぶりです、また敢えて嬉しいですよゼーレさん」
「ここはどこなの」
「ここはとある研究施設です、私があなたを連れてきました」
「私をどうする気?」
「それはあなたの回答次第です」
「回答次第?どういうこと?」
「ここは古くから人体に関わる研究、実験を行っていましてね、丁度人が欲しかったのですよ」
「実験対象は私と?」
「そう、だからこれからあなたの回答が欲しいのです」
「...」
「...前に私と戦った時、あなたはあのゼロと共にいましたよね?」
「...ええ」
「私はあの時思ったのです、ゼロとあなたでは実力が違いすぎると」
「それが?」
「あなたは今のままだとゼロの足を引っ張ってしまうと、そう気づいているのでしょう?」
「そ、それは」
「まあゼロを逃がすための魔法は強力でとてもよかったと思います、ですがあれを続けるとあなたは確実に自滅するでしょう」
「......」
「そこで、私はあなたを強くするお手伝いをさせていただこうと思うのです」
「...?」
そう言うとアルスはメカメカしい服装を持ってきた
「これを着てもらいます、寸法はあなたが寝ている間に済ませてあります」
「なにこれ」
「攻撃に防御、素早さなどが上がるようサポートしてくれるスーツです、あなたは魔力が少ないので魔力タンクも付けてあります、少し重くはなってしまいますがそのままよりはよいでしょう」
「な、なるほど」
「さて、ここであなたに聞いておきましょう」
「...?」
「あなたは、あの時、なぜゼロと行動を共にしていましたか?」
「それは...ゼロを守りたかった」
「最後の魔法以外で、あなたはゼロを守れましたか?」
「それは...」
「守るためにはゼロと同じか、それ以上に強くなければそれは叶わないのです」
「ええ...そうね」
「そこで、私はこのスーツをあなたに条件付きで差し上げます」
「条件?」
「難しいことはありません、このスーツで一度...ゼロと戦闘をしていただきます」
「ゼロと!?」
「えぇそうです、勝っても負けてもそのあとのことはあなたにお任せします、私のところへ戻ってきても、ゼロの方へ戻って私と敵対するのもどちらでも構いません」
「ほんとにそれだけなの?あなたになんのメリットが?」
「私はそのスーツの実力が見たいだけですよ、成果を報告してほしいとのことでしたので」
「成果?」
「そのスーツを開発した人、ファデウス博士にね、彼は過去に不老不死の薬を作ったりなんなり、色々やらかしていたみたいですが、まあ私にはどうでもいいことです」
「あなたは私が敵に回ってもいいの?」
「構いません」
「死ぬかもしれないのよ?」
「いいかい?神は死を恐れない、死の先を知っているからね」
「...」
「それに、500年以上生きていると人間のように死んでみたくもなるものですよ」
「そう...」
「さあ、どうします?これを着ればあなたは今度こそゼロの隣を歩けるようになるかもしれません、断っていただいても構いません、そのまま返します、あとは...あなた次第です、どうされますか?」
「......」




