42話
「神の子だと...?」
ゼロはアルスと名乗るその男をよく見る
「私の服装、どこかおかしいでしょうか?」
「違う、お前は魔物だと聞いていた」
「おや、どちらでお聞きに?」
「風の噂だ」
「嘘つきは感心しませんね?」
「なに?」
「そういう資料かなにかから情報を得たのではないですか?」
「...まあそうだが」
「まあ、その情報も鵜呑みにはしないことですね」
「嘘の情報...?なんのために...」
「その方が都合がよかったのでは?まあ私の知るところではありません」
「それよりも、存在しない部隊と発言した人の名前を私は知りたいです」
「なっ!?聞こえてたのか!」
ゼロは慌てて耳を抑える
「そんなことをしても無駄ですよ、私には魔法が聞こえますから」
ルイが呟く
「確かに、この無線は魔法の送受信で行われる、つまり」
「私にも聞こえてしまうんです」
「うわっ!!」
ルイの無線にアルスが割って入る
「あなたの名前は?」
「敵に情報を教える気はない!」
「ル、から始まりますよね?隠さなくても構いません、既に存じていますので、改めて伺いたいだけですよ...」
「...ルイだ」
「やはりあなたが...」
「え?」
アルスは背中を向け、歩き出す
「ではゼロさん、ゼーレさん、最深部でお待ちしております...」
アルスの姿が無くなった、いつの間にか残りの隊員も消えており部屋には二人が取り残されていた
「結局ほとんど何も分からなかったわね」
「あぁ...とにかく先に進むしかないか」
「そうね」
二人は扉を開け奥に足を進める
「その遺跡は地下5階層でできている、何があるか分からない、注意してくれ」
「わかった」
ルイの無線の元二人は地下へ進む




