40話
ゼロ達は遺跡の前にいる、まずは遺跡に張られている結界を突破しなければ始まらない
「結界か...塔の時はルイの力を借りて突破できたが、今回はそうもいかないな」
「あの時は確かかなり強力な結界だったわよね?」
「ああ、そう考えると今回は多少脆いかもな」
「なんで?」
「あの結界は操っていたものと兄貴の二人で作られた結界だった、兄貴のとは少し性能が違ったからな」
「違うって?」
「結界の特徴は完全に兄貴譲りだ、透明度が高く頑丈、目視で確認するのは難しい、だが攻撃を跳ね返す所謂反射効果はついていない、そこが今回との違いだ」
「確かに...この結界は見やすいわね」
「そう、大きな衝撃を加えたら強引に入れるかもしれない、ゼーレ、隙が出来たら入ってくれないか?それで結界を解く方法を探して欲しい」
「でもゼロ、そうするとあなたは反射で!」
「耐えて見せる、だから...頼めるか?」
「......分かった、探してみるわ」
ゼロは頷き結界向いて構える
「ふぅ...」
息を整えたゼロ、そして
「はああああ!!!!」
全力の一撃を結界に加えた、結界は甲高い金属のような音が鳴り響き反射した衝撃波と共に小さな穴が空いた
「ゼーレ!!」
「え、ええ!」
ゼーレがわずかな隙間に飛び掛かる、修復が始まる前に侵入することができた
「行けたわ!」
(や、やばい...!この衝撃強すぎ!)
「ゼロ!?」
ゼーレが振り向くとゼロは飛ばされそうになっていた
「大丈夫なの!?」
「こ、これは、やば...!」
次の瞬間、ゼロの抵抗も虚しく彼の体は投げ飛ばされてしまった
「助かるのかしらあれ...」
ゼーレはしばらくゼロの方を眺めていたが
「と、とりあえず結界をなんとかしないと!」
と、ゼーレは探索に向かった
一方ゼロの方は...
「うわぁぁあああ!!」
かなり高く打ち上げられていたが、なんとか着地に成功した
「い、いてて...自分の威力には耐えられないものなのか...?」
ゼロが遺跡に戻ると、ゼーレが遺跡前で待っていた
「あれ?結界は?」
「解除できたけど、納得いかないわ...」
「え?何が?」
ゼーレが遺跡の入り口辺りを指さす
「あそこに結界を解除するボタンがあったのよ!」
「え!?」
「それを押したらほんとに解除されて...だから納得いかないの」
ゼーレがゼロを見つめて言う
「まるで私たちを待っているような...そんな気がして」
「なるほど、だがここで引き返すわけにもいかない、行こう、ゼーレ」
気を引き締めた二人は遺跡の中へと入っていった




