33話
「ふぅ~...今日は随分疲れたの」
「確かにゼロは強くなった、いや~ほんとに、ワシが倒れる前に事が終わって助かったのじゃ」
寝巻で部屋に戻ってきたテリア
「お主も見ていたのじゃろ...アイ?」
「あら、もうお姉ちゃんとは呼んでくれないの?」
テリアがベッドから振り返った先にはアイがいた
「もう呼ばぬ、何年ぶりかの、もう覚えておらん」
「私ももう覚えてないわ~、いくつも時代が変わったことくらいしか~、それにしてもあなたは未だに子供っぽい服着てるのね~?」
「う、うるさい!感性が昔から変わらんのじゃ!お主は時代を先取りしすぎなんじゃ...」
「今になってやっと時代が迎えに来てくれたのよね~」
テリアの隣に座ったアイは、表情が真剣になる
「それで、もう目的は果たせたの?」
「もちろん、と言いたい所じゃが」
「まだ無理なのね~」
「申し訳ない...」
「も~謝らないでよ~、そういうの無しって言ったじゃん」
「じゃがこのままだとお主も」
「報われないって?そんなこと思わなくていいわよ~、今十分楽しいし」
「楽しいとな?」
「うん、こんな自由な生活、あの頃は出来なかったもんね、あなたも今の方が楽しいって、正直思ってない?」
「まぁ、あの頃の生活も嫌ではなかったがの」
「私たちを離れ離れにさせた元凶はきっとまだいるわ...」
アイはテリアの手を握ろうとするが透けてしまう
テリアは手をアイの開いた手にそっと合わせる
「...お姉ちゃんの命は、絶対無駄にはしない、私の力で、必ず元凶を倒してみせるわ」
「うっふふ、気合入れすぎよ、ほら、いつもの口調」
「おっと、ついの」
二人の笑い声が部屋を包み、夜は更けていく...




