32話
ゼロがリリアと二回戦目を始めた時、ルイの館では...
「えっ、もう支援はいいのかい?...そう、自分の力で決着を、わかった、手出しはしないでおくよ」
ゼロからの通信を終えたルイ
「さて、僕は新しい魔法の制作でも...」
その時後ろの扉がノックされる
「ルイ様、お時間宜しいでしょうか?」
「シェリアかい?いま大丈夫だけど?」
シェリアが静かに扉を開ける
「少し問題が発生いたしまして」
「問題?なにそれ?」
シェリアが少し時間を置いてから言う
「アイさんの行方が...分からなくなりました」
時間は戻りゼロの方へ...
「...ということなんだ、アイをそっちで見なかったかい?」
ゼロは部屋の前でルイと通信していた
「ああ、さっき屋上から街を見てた時アイを見かけたよ」
「ホントかい?ならゼロの方でしばらく見といてくれないかい?」
「それはいいんだが、俺が見張らずとも偵察機で見れるんじゃないか?」
「...残念だけど、偵察機からの映像では姿を確認できないのさ」
「どうして?」
「...アイは普通の人だったかい?」
「...そうか、幽霊だから写らないということだな」
「ご名答、ま、そのへんはまた見えるように改良しておくよ」
「できるのか?」
「ちょっと面倒だけどね、出来ないことはないよ、幽霊自身の体温は周りの温度より低い、体温を可視化してやれば映像にも映るってことさ」
「サーモグラフィーってやつか?」
「そういうことだね、実物を入れ込むのも手間がかかるからね、魔法を応用して実装するよ、それも面倒なんだけど、まあ手間はこっちの方が省ける」
「...まったくもって分からん」
「ははっ、まあそれはいいよ、とにかく、アイのこと頼んだよ」
ルイとの通信を終えるゼロ
「...だってよ、お前はどうすんだ?」
ゼロの隣にはアイがいた
「しょうがないわね~、ゼロの近くでおとなしくしておくわよ~」
ゼロに捕まったアイは不服そうにしていた
「そもそもなんでお前がここに」
「教えられない、それよりゼロ、一つだけお願いがあるんだけど」
「なんだよ急に改まって」
「今夜だけ、自由にさせてくれない?どうしても、会わないといけない人がいるの」
「会わないといけない人?」
「それも言えない、けどお願い!絶対に迷惑かけないから!」
真剣な表情に何かを察したゼロ
「...そうかよ、今夜だけな、行ってこい」
「ありがとう、おやすみなさい」
「ああ、おやすみ」




