26話
リリアとゼロの戦闘は続く
空から降り注ぐ無数の魔力弾をはじき返しながら、ゼロは作戦を練っているが
「何も思い浮かばないな、拘束魔法は地上でしか出せないし、空中戦をしようにも飛ぶ手段がない」
なかなか案が出てこない、そこでゼロはある決断をする
「...やるか、数年ぶりに」
するとゼロはゼーレの方に駆け寄って言った
「悪いゼーレ、少しだけ俺の代わりに魔力弾を」
「一度だけ見せてくれたあれをやるのね...いいわ!任せて!」
ゼーレがリリアの相手をしている間、ゼロは立ち止まって目を瞑る
(この魔法を使うのは小さいころ以来だな、便利だがリスクが高くて避けていた、だが戦う手段がない以上使うしかない)
ゼロは思い浮かべる
(空中で戦えればいい、とにかく空中に置ける物を...!)
「創造する!!」
ゼロは飛び上がった後何かを空中に置き、それを踏み台にリリアへと突撃する
「反撃だ!」
リリアが後ろを振り返ると同時にゼロの拳が当たり、そのままリリアは地面に激突する
ゼロは地面に着地し既に起き上がったリリアの方へ駆ける
「これで!!」
ゼロは再びリリアに攻撃した
地面は激しく揺れ強風が吹き、衝撃で舞った砂ぼこりが静かに降る
「な...」
リリアはそこにいた、受け止めていた、渾身の一撃を
「この攻撃を...防がれた...!」
リリアが少し微笑む
「リリア...お前の目的はなんだ」
リリアは話さない、ただ目線だけがぶつかり合う
「...目的は!」
「......」
何度聞いてもゼロの問いに答えようとしない
無の時間が二人を包む
「リリア、強くなりたい気持ちはわかるが、それで何故ただの一般人を襲うんだ」
「......」
「教えてくれ、お前の本心を」
リリアは何も話さない、目も合わせたままだった、だが
「...!リリア、まさかお前」
「......」
一瞬、瞳が揺らいだ
「今、疑問が確信に変わったぜ」
次の瞬間リリアはゼロに猛攻撃を始めた
「今度は暴走か!だがようやくわかったぜ!」
ゼロは攻撃を避けながら続ける
「今回の依頼とその性格!そして何より」
ゼロはリリアの目の前まで距離を詰める
「その隠しきれてない瞳!」
ゼロはリリアに攻撃を命中させる
「お前とスタールの共通点がそこにあった!」
「フフッ...」
「急になんじゃ気味悪い」
「いえ、まさかこんなすぐに暴かれるとは、いやはや、流石と言いますか」
「一体なんの話なんじゃ...」
「それより女王様、これからがリリアさんの本領発揮、ですよ」
「ほお~、そりゃ楽しみじゃ」
「一応言っておきますが、ゼロさんが負けるとあなたの国が大ピンチですよ?」
「わかっておる、それにお主も、ゼロの強さを侮ってはいかんぞ」
「おや、十分な準備はして来ましたがそれでもですかな?」
「うむ、今を生きとる奴には知らんことじゃろうがの」
「と言いますと?」
「言わぬぞ、お主はあくまで敵じゃからな」
「それは残念、ではもっとよく観察するとしましょうか」
「そうするがよい」




