25話
複数のモニターが並んでいる部屋の椅子に座って現地の状況を観察しているルイは悩んでいた
「うーーーん......」
孤高の魔女、リリア
昔ゼロに、それはもう赤子の手をひねるように倒されていたらしい彼女が、今やそんな名前で呼ばれている
彼女の成長にはとても目を見張るものがあった
しかしそれほど強くなったにも関わらず、暴走してまで上を目指そうとする理由が何なのか、僕には分からない
ゼロに勝つためか、他に目的があるのか、色々考えはするが今の彼女の立ち位置的にどれも当てはまらない
「...まさか、ね」
1つ、突拍子もない言葉が脳裏を過った
だがこれだけは違うと信じたい
悩みは断ち切れないが、今はゼロのサポートに徹さなければ、そう思いながらルイはゼロとリリアの戦闘を眺め、弱点となるものを探っていた
ゼロとリリアの交戦は収まらない
リリアの攻撃は単調でどれも予測はしやすい
だがそれだけだ、予測と回避は全くの別物だというのを今ゼロは痛感している
「避けようと思えば避けられる、けど避ければこの街もろとも吹き飛ぶ...!アイツの特大魔法は名の通り特大な魔力の塊が爆弾となって落ちてくる、その上発動の隙がほぼ無い最強技だからな...酷い言い方だが、リリアの攻撃に街は相性抜群だ」
対処法は1つ出ている、しかし
「魔法を撃たせない...でもどうやって」
「ふむ...あの水色の服を着た小娘がお主が言ったリリアという奴じゃな?」
「フフッ、貴方が小娘、と言ってしまうのは些かお相手に失礼だとは思いますがね」
「身長の話はヤメイ!!それより、あのこむ...あやつが!お主を目覚めさせたと?」
「えぇ、そして今私が貴方の国を乗っ取ろうとしている最中です」
「ま、無理じゃろうがの」
「随分な自信をお持ちのようで」
「当たり前じゃ、お主が今ワシに手を出していないのが既に答えじゃろうて」
「おかしいですねぇ、貴方の部下たちはあっさり眠ってしまわれたのですが」
「後々邪魔になる存在なのに殺しはせず、気絶に収めて軽傷で済ませている以上、お主のやりたい事は乗っ取りじゃ無さそうじゃの」
「ありゃ、バレていましたか、伊達に長く生きていませんね......女王様」




