22話
今回の依頼に向かうのはゼロとゼーレの二人だ、ゼーレは前に置いて行ってしまったのと、戦う相手が自分の姉になるかもしれないことからゼロが同行を頼んだ
サポートには今回もルイが付いている、遥か上空に飛んでいる無人偵察機から地上の様子を監視しているそうだ
向かう先は南方の古代遺跡、前回の塔は北の大地だったので真逆に当たる
神の攻撃が効かなかった唯一の遺跡であり、噂では強力な結界が張られているらしい
その異常な防御力から様々な説が挙げられているが実態を知るものはほとんどいない
ゼロは移動の最中ルイにこんな質問をしていた
「なぁルイ、遺跡に関して何か情報はないか?」
「そうだなあ...あるにはある、情報が確かかは分からないけどね」
「どこで情報を?」
「コトブキ村に図書館があっただろう?」
「そういえばあったな」
コトブキ村は前に行った小さな村の名前だ、村長から取った名前だが、元々あの村には正式な名前が無いため、皆その時の村長の名前を村名にするそうだ
ルイが続けて話す
「そこに、ある本が置いてあってね」
「どんな本だ?」
「遺跡に封印した魔物の話が書いてあったよ」
「それは...今向かってる遺跡での話なのか?」
「はっきり書いてなかったから分からないけど、多分そうだろうね、今遺跡について分かってるだけでも共通点はあるし」
「共通点?」
「うん、遺跡の結界がそう、そもそも遺跡に結界があること自体異例のことだからね、正直この共通点だけで十分だと思う」
「ふぅん、で、魔物ってのは?」
「昔にいた存在自体が凶悪な魔物らしい、村や町を襲ったりするのは他の魔物と同じなんだけど、厄介なのは当時その魔物と渡り合える実力者がいなかったみたいだね」
「うんうん」
「放置するとどんどん強くなるし被害もかなり拡大していたから、少数の犠牲の元、魔物を封印することになったそうだ」
「それが遺跡だと」
「そう、魔物は普段遺跡で過ごしていたみたい、だから遺跡ごとその魔物を封印しようとしたみたいだね」
「今そこにリリアが向かってるのはなぜ?」
「たまたま...とは考えにくいのかなあ...本は読んでなかっただろうし、噂で聞きつけたとかなのかな」
「行ってみないとわからなそうだな、急ぐか」
「ああ、結界まで来たら教えてくれ」
「分かった!」
ゼロ達は古代遺跡へ歩みを進めた




