18話
ルイの案内の元ゼロ達は館に到着した
「ここだよ、どうだい素晴らしいだろ!」
「あの短時間で本当に建ててしまうとはな」
「中もかなり広いから後で見て回るといいよ」
全員が玄関を入った後トラークが言った
「なあ、スタールを寝かせる場所あるか?」
「もちろん!部屋も多く作ってるから自由に使って!」
「わかった、なら向こうの部屋を使わせてもらうよ」
そこからは全員で食事をし、遊んだりと自由に楽しんでいた
そして就寝時間、ゼロは部屋で眠っていた
......
クソッ!!無理なのか...!無力な俺では...あいつには勝てないのか!
俺は必ずあいつを倒さなきゃならない、でもこのままだと待っているのは全滅...
勝てる力を持てないのなら...なら俺は、勝てる世界を探してやる!!!
「っ!」
ゼロは目を覚ました、窓から日の光がゼロの顔に照らされている
「今のは...夢?」
ゼロは横向きの体を起こそうとすると背中側が重いことに気づく
疑問に思ったゼロが後ろを向くと
「えっ、お前」
「んんー?あ、おはようー」
「ユア!?なんでここに!」
ゼロに抱き着いて寝ているユアがいた
「ここで寝てねーって言われたからだけどー?」
「何かの間違いだろ...!」
そこに扉をノックしてシェリアが入ってきた
「ゼロさん起きてますかー?あら」
「あ、おはよーシェリアさん」
「まぁ、もうそういうご関係にー?」
「ち、違う!これは!」
必死なゼロを見て少し笑ったシェリアが話す
「フフッ、申し訳ございません、ユアさん、あなたのお部屋は正面のこちらですわ」
「あれー?あ、そっかー、トイレから帰ったときに間違えたんだー」
「な、なんだ、そういうことか」
ひと段落したゼロとユアは皆がいる部屋に向かった
「皆、おはよう」
「お、ゼロ!起きたか!」
皆が挨拶を返してくれる中に
「おはよう、ゼロ」
「っ!スタール!!」
スタールの姿があった
「もう大丈夫なのか?痛い所は」
「腕とは痛いけど、どうして痛いのか分からない」
「分からない...?どうして、昨日のこと覚えてないのか?」
「昨日?特に腕を痛めるようなことは」
ゼロはルイを見る
「スタールさんも、他の人と同じように昨日のことを覚えてないみたいだ」
「なぜだ、なぜそんなことが」
「分からない、でも皆共通してることがある」
「なんだ?」
「予想だけど、あの塔が建つ、というかスタールさんが変わる前の記憶で止まってるみたい」
「変わる前、操られる前か...なら操っていた奴は」
「それなんだけど、確証はないけど恐らく間違いない奴がいたよ」
ゼロが不思議な顔をすると、ルイは扉の方を見た
皆がそれに合わせて見てみると
「はぁ~ねむたっ、朝はどうも苦手ね~、ん??」
誰かが扉を開けずに透けて出てきた
全員がこちらを見ていることに気づいたようだ
「あれ~皆見えてんの~?」
「誰だ...?」
全員が戸惑っているとトラークが話し出した
「さっきスタールを見に部屋へ入ったらスタールの隣で寝ていたんだ」
「起きた時隣にいたんだが俺にしか見えてないのかと思って無視してたな」
「ひど~!全然話聞いてくれないとは思ったけどさ~」
女の幽霊らしき人が怒っている
「まあまあ、それで、君は誰だい?」
「ん?私?私はアイ、とっくの昔に死んだ幽霊よ!」
「死んだ...何年経つんだ?」
「今が何年か分からないわ~」
「今は1410年だ」
「なら今500年経ったわね」
「ご、ごひゃく!?」
「えぇ、間違いないわ、生きていれば515歳ね~」
「15歳で...何があったんだ」
「そんなことより聞きたいことがあるんじゃないの~?そこの人」
アイがルイを指さす
「うん、君は昨日まで何をしていたか覚えているかい?」
「さあ、覚えてないわね」
「やっぱりね」
ルイは納得したようだ
「覚えていないということは操っていた大元がいるのだろう、アイがスタールさんを操っていたのは間違いないだろうけど、自分の記憶まで消してしまう意味はない」
「私は誰かに操られてその人を操ったのね~」
「なら、」
ゼロは決意を込めた表情で皆を見た
「俺はそいつを見つけ出し必ず倒す、そして...!」




