13話
少し時間が経ち、ゼロ達は再びそれぞれの相手と戦っていた
(タイミングがシビアな作戦だが、シェリアを倒すとなるとそれくらいしかないだろうな)
ゼロは作戦開始の合図を待ちながらシェリアと交戦している
「先ほどから同じような攻撃しかしておりませんわね」
「もしかしたら通るかもしれないだろ?」
「攻撃パターンは記憶しているのでありえませんわ」
「へぇ、そりゃ困ったな」
「隠せていませんわよその表情」
(表情を取り繕うのはどうも苦手なんだよなぁ)
一方のトラーク...
「まーだそんな攻撃続けるのー??いい加減飽きてきちゃったよー」
「お前みたいなのとは相性が悪いんだわ」
「さっきコーソコーソ喋ってたのに結局そんなんなんだー」
攻撃しながら少しづつ戦いの場をゼロの方へ近づけているトラーク
しかしユアは相手と喋る方に夢中でそれに気づいていなかった
「なら、喋ってたこと教えてやろうか?」
「え!教えてくれんの!」
「ま、今に分かる」
そう言った瞬間トラークは真横にあるユアが踏み飛ばした小石を蹴り上げた
ゼロは合図を受け取った
(よし、あとはシェインの隙を狙うのみ)
「ちょっと何蹴ってんってうわあ!!」
トラークの動きに反応したユアが攻撃に移ろうとした瞬間その場に転んだ
それはゼロの仕込んだ拘束魔法だった
「いててー、なにこれー?」
「さ、大人しく倒されな!」
トラークが拳を振り下ろすが
「おっ!ざんねーん!」
魔法が解けたユアは後ろに下がった
「うわああ!!!」
下がった先にも拘束魔法が仕込まれていた
「いたーい!!またー!?」
「馬鹿なやつだ」
トラークは歩いて近づく
「よし外れた!後ろにまたあるかも...なら!」
ユアは真横に避けようとし
「きゃあ!!」
トラークが蹴った小石を踏んづけて転び、腕が拘束魔法に当たった
「もー!!!」
「五ヶ所に仕掛けといて正解だったな」
「あ、あれ?外れない!なんで!?」
「これで終わり!!」
「シェリアさん!!!!」
直後トラークの攻撃で地面が揺れた
「ユアさん!?」
「よそ見してんじゃねぇよ!!」
ゼロは一瞬の隙を見てシェリアの腹部に拳をめり込ませた
「ぐっ!しまっ」
シェリアが態勢を立て直そうと足に力を入れた瞬間
「お前も終わりだ、シェリア」
「あっ!?」
ゼロが別に仕掛けた拘束にかかり、そのまま後ろへ倒れ
腕が小石を蹴り上げた残り一つの拘束場所に掛かった
ゼロはトラークの方を見た
「これで俺らの勝ちだな」
「最高だったぜ、ゼロ」
トラークの殴った場所はユアの真横だった




