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ふたたび浅井の純白パンツが!

 それから俺たちは野球部のグラウンドに行った。


「見るだけだからな。監督を引き受けたわけじゃないぞ」

「わかってます。でも、練習を見ていただければきっとその気になります」


 グラウンドに足を運んだのは、階段から落ちた後も、浅井にしつこく頼まれたからだ。 だが、こんな邪な思いもあった。


 ここで恩を売っておけば、浅井泉とエッチできるかもしれない。

 いろいろな相談を受けているうちに浅井に恋愛感情が芽生え、ラブホでついに合体!

 今まで気づかなかったのだが、よく見ると浅井はそこそこ可愛い。

 一応俺の許容範囲に入る。

 おっぱいもなかなかある。

 そしてあの美味しそうな股間……!

 顔立ちがガキだが、アソコだけは大人になっている。

 パンツの股布を横にズラして、アソコを見てみたい。

 パンツを剥ぎ取って、ペロペロ舐めてみたい。

 そして!

 純白パンツや野鳥観察ことなどから考えて、浅井泉はヴァージンに違いない!

 もしかしたら浅井泉の初めての男になれるかもしれない!

 何を隠そう、野球をやめた俺が高校教師になったのは、教員免許を持っていたせいもあるが、JKとヤレるかもしれないと思ったからだ。

 もちろん、これは犯罪だ。

 しかし、教師をやっている大学時代のダチは「俺は今まで10人とヤッたぜ。あいつらもヤリたい盛りだからな、ちょっと誘惑すればすぐ落ちる」と豪語していたし、研修で知り合った老教師も「実は先日、ひとりの生徒と致しましてね。やはり若い子はいいですな~」とほのぼのと自慢していた。

 つまり表面化していないだけで、学校では教師と生徒のセックスは日常茶飯事なのだ!(と思う)。

 一方、俺は教師になって3年。未だその恩恵に預かっていない。

 こんな不公平があっていいものか。

 くそ~っ、俺だって、俺だって!


 そんな妄想で下半身の無法者をギンギンとさせていると、浅井が話しかけてきた。


「先生、どうですか?」

「えっ?」


 浅井とエッチを考えていたせいで、すっかり見るのを忘れていた。


「たとえば、あの野々村くんのバットスウイング、すごいと思いません?」


 浅井が指さしたのは、野々村大悟という丸々と太った相撲部や柔道部にいそうなバッターだった。

 なるほど、確かにバットスウイングが豪快で力強い。

 鍛えればもっと良いバッターになるだろう。

 だが、俺はこんなことを考えていた。

『俺はお前に下半身のバットを振りまわしたいよ。お前の顔の前でブンブン振りまわして、可愛いほっぺたにペタペタしたい』


 次に浅井が指さしたのは、ブルペンで投球練習をしている選手だった。


「あそこの加藤君は中学の全国大会で準決勝まで行ったすごい選手なんです」

 加藤という名前を聞いて、浅井が先程、屋上で言ったことを思い出した。

『でも加藤くんがいます! 加藤くんがいればきっと甲子園に行けます!』


 なるほど、あれが浅井泉お薦めの加藤か。

 野々村同様、悪い選手ではない。

 見ると、加藤を見つめる浅井の顔が紅潮していた。目も少しうるんでいる。

 何だ、そういうことか。

 俺はとっさに理解した。

 浅井泉は加藤に恋愛感情を持っている。

 好きな男を甲子園に連れていこうと思っている。

 どこかの野球マンガにありそうな純愛話だが、俺にしてみれば、クソ甘な、どーでもいい話だ。

 そして、万が一、甲子園に行けたりした時は、浅井と加藤はいい仲になって、ベッドでアヘアヘ、いいことをするのだろう。

 かくして浅井のヴァージンは……!

 こんなバカバカしいことに手を貸す義理はない。


「先生、いかがですか?」

「残念ながら甲子園に行けるレベルじゃないな」

「……そんな。加藤くん、ほんとうに頑張ってるんです! この前、いっしょに帰った時も星空を見上げて、熱く夢を語ってくれて」


 浅井の目は真剣だった。

 だが、俺はシラけていた。

 プロ野球選手として挫折したせいもあるか、『夢』とか『がんばる』って言葉にため息が出てしまうのだ。


「じゃあな」


 くだらない青春ごっこにつき合うつもりのない俺は踵を返した。

 その時だった。


「きゃっ!」


 グラウンドに一陣の風が巻き起こり、浅井のスカートがめくれた。

 浅井はすぐに手で押さえたが、俺の目にはアレがしっかりと映った。

 浅井泉の純白パンティ! お前、わざとやってねえよな!?

 スケベセンサーが発動して俺の無法者がピン! と跳ね上がった。



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