熱帯低気圧の死
僕のこれまでの人生
天気図で現すと
台風が同時に
四つ上陸したようで
それはそれは荒れました
嵐が少しおさまり
正気を取り戻すと
僕は考えだした
人はなんの為に
生きるのだろうって
これからも嵐に生きるのなら
いっそ死んでしまいたい
そう想うと
死がとても怖くなりました
こんな人生に未練なんか
まったくないのに
死ぬことが怖くなりました
この恐怖はどこから産まれるのか
必死に考えました
無私になり考えました
そしたら僕の胸の奥に広がる
虚空が見えてきました
その空にはあちこちに
熱帯低気圧が散らばってました
僕はその時わかりました
恐怖の原因がわかりました
熱帯低気圧は心地よい温度で
厳寒の冬でもむくむくと膨張し
恐怖となるのでした
この恐怖は大量の飲料水を
くれてやってるんだと威ばり
好き放題胸に傷を刻むのです
僕はわかりました
死の恐怖の原因が
そこで僕の中の熱帯低気圧に
消滅死してもらおうと
希望が膨らみました
僕はやるべきことがわかりました
成すべきことがあるから
死は恐ろしいなら
この人生を生きぬいてやろう
熱帯低気圧が台風になる前に
悉くかきけしてやろう
嵐のない世界を築きあげたなら
永遠の安らかな眠りに就こう
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