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適材適所(千鶴)

作者: 狼花

 ・・・さて、洗濯物のアイロンがけでもするか・・・

アイロン台を出して水を補給し電源を入れ洗濯物を用意する。

あとは座ってゆっくりアイロンがけの時間。


 ピンポーン

玄関のインターホンが鳴る

・・・せっかく始めたとこなのに・・・

立ち上がるのが面倒なので娘たちにお願いする。

「ごめん奈々。いま手が離せないのよ出てくれない」

「わかりました」

こういう時は子供がいると助かる。


 プルルルルルルルル

今度は固定電話が鳴り響く

「桃花、電話出て」

「いまおやつタイムにつきお願いは承っておりません」

「彩音ちゃんからでしょ」

「あ、そうなの!!じゃあ出ないと」

・・・多分ね。・・・

あんたは私と一緒で自分のことじゃないと動かないって知ってるのよ。


 子供がいると本当に作業が捗る。

すると玄関に向かった奈々が戻ってきて

「母さん。お客さんがセールスマンだったみたいで」

「断ってきなさいよ」

「それがその、どうしても母さんと話したいそうで」

ああ、そうか奈々は押しに弱いから

「しょうがないわね」

・・・結局、立たないといけないのね…・・・

玄関に行きその迷惑なセールスマンとやらの顔を拝みに行く。

「こんにちわ奥様。私、学習教材を」

「いらない」

こんなのわね。開口かいこう一発で自分の意思を伝えないといけないのよ

「せめて、お話・・」

「いま忙しいの、あなたも仕事中にいたずら電話されたくないでしょう」

「いえ、損な話ではないので」

ふぅ、しつこい…

私は少し息を吸う

「い、ら、な、い」

と大声で言うと。セールスマンは失礼しましたと言って帰って行った

「これぐらい簡単でしょう」

「せっかくきていただいたんですから話だけだも聞いてあげればいいのに」

・・・あんたそんなんじゃ一人暮らしできないわよ…・・・


 そこへ今度は桃花がやってくる

「お母さんの嘘つき。彩音じゃなかったじゃん」

「あら、そうなのてっきりあんたの友達とばかり」

嘘だけど

「なんか、お母さんの仕事がどうとかで」

・・・あら、何かあったのかしら・・・

「で、電話そのままにしてるのよね」

「んにゃ。知らないって言って切っちゃった」

「馬鹿、大事な人だったらどうすんの!!」


 ・・・電話は奈々に任せて

       セールスを桃花に任せればよかった………・・・


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