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臆病乙女の恋心

作者: 夕焼けまーくんペロリンチョ

はい、どーも、

夕焼けまーくんペロリンチョです。

私は今年、高校を卒業して青春が終わったと

なげいております-w-w

恋愛小説を書いていると、

涙が込み上げてきます。

あの時、もっとあの子と話してれば!

そう、思うと心が荒みます(鬱)

臆病な人ってのは悩むことが多いと私は思います・・・。

私、梨本なぎさは昔から怖い話やちょっとした物音ですぐ泣いてました。

今もそうです。そんな私に優しくしてくれた、ひとつ年上の

橋場たけるくんに恋をしています。

家が近いこともあって、小さい頃から遊んでました。

そして、たけるくんと同じ高校に進学してはや一年・・・

「たけるくん・・・」

絶賛片想い中です。

臆病な私はたけるくんに告白もできずにいます。

告白しようと何度も決意をするも・・・もしフラれたらと思うとすごく怖くなって結局、諦めてしまいます。

「私って、なんでこんなに臆病なのかな・・・」

「臆病って・・・また、何かあったのか?」

「たけるくん!?」

「どうしたんだ?驚いて、まさか俺が怖いのか?」

「いや!そんな訳ではないです!はい!!」

「そうか、なんか怖い事があったら俺に言えよ~、守ってやるからさ」

「う、うん!ありがとう」

たけるくんは本当に優しいです。けど優しくされればされるほど私の悩みは増してしまいます。

「はあ、願わくはたけるくんと・・・」

私の想いはつのるばかりです。

「授業、集中できないよぉ。」

私は授業をそっちのけでたけるくんと付き合う妄想をしていました。気がつけばランチタイムとなってました。

「なぎさ、ランチ一緒に食べようぜ」

「うん、たけるくん。」

「どうした、元気がないな?」

「あのさ、たけるくん・・・告白ってどうやれば出来るかな?」

私は悩みのすえ、好きな人に告白の仕方を聞いてみた。

「こ、告白!?そうだな~う~ん、」

「ごめん!難しかったよね・・・」

「ごめん、分からないわ」

「うん、だよね・・・ありがとうね」

「お、おう」

恋は難しいから分からないのは当然だ。

それに恋の答えを

人に求めるのは違う気がするし・・・

(頑張ろう、私!!)

そう自分に言い聞かせて席をたった。

「たけるくん、先に戻るね。」

「おう、またな。」

たけるくんを、挨拶をして私はクラスに戻った・・・

「なぎさ、まさか告白するのか・・・」

「告白されるのが俺なら、良いんだけどな・・・」

放課後・・・

「午後の授業はなんとか集中出来た~。」

独り言を言いながら私は階段を下りて生徒玄関へと足を進めていた。

(今日も、想いを伝えれなかった・・・)

私は、自分臆病さに嫌になっていた・・・。

「このままでは、私・・・」

「私が、どうしたの~?」

後ろから声が聞こえた・・・。

「なぎちゃんってば独り言、多すぎ(笑)」

「あ、みっくん」

彼は私と同じクラスの冨士池美鶴くん。

気さくで誰にも仲良くしてくれる、私の数少ない話せる男子だ。

「みっくんも今、帰り?」

「いや、俺はこれから部活。」

「あ、そっか~、みっくんはバスケ部だもんね。」

「まあな、てかさ~たける先輩すげぇーよね。歴代のエースの中でもピカイチってあの鬼顧問が言ってたよ。」

「鬼顧問?」

「そうそう、怒ることしかしない鬼顧問が、たける先輩を褒めてたからさ、たける先輩憧れるなぁーー!」

私はみっくんの話を聞いて、小学生の頃にたけるくんと一緒にバスケした事を思い出した。

「女子のバスケ部からも、たける先輩は人気だしね~、ああ~!俺もたける先輩みたいにモテたいなぁ~。」

女子のみならず男子にも人気がある、たけるくん・・・私なんかが釣り合うのかな、そう思ってしまう。

(私、大丈夫かな・・・)

「なんか、考え事してるな~」

「え?うん。」

「考えるのも良いけど行動しなければ動かないぞ~」

考えるのも良いけど行動しないと動かない・・・

全くその通りです。

(でも行動するには勇気がいる、私にはまだ勇気がない。)

「あ、すまん!早く行かないと鬼顧問が怒るから!またな!」

「あ、うん、またね!」

みっくんは体育館へを急いで向かった。私はその場に止まり

みっくんが廊下を曲がった所を見計らって下駄箱の靴をとり校門を後にした。

夕食とお風呂を済ませ、私はベットで寝転びながら、小学生の頃にお母さんが撮ってくれたたけるくんとバスケで遊んでる写真を眺めていた。

「あの頃からたけるくんはバスケをしてたんだね、昔から変わってないな~」

私は写真を本棚へ戻して電気を消してベットへと戻った。

「私も変わってないな・・・」

私もたけるくんも変わってない事に対して、

なんだかすこし・・・切なくなった気がした。

目が覚めたら朝だった、空はなんだか雲っていた。

私はお母さんの作った朝食を済ませて、学校へと向かっていた。

「おはよう、なぎさ」

たけるくんの声が聞こえる。

「おはよう、たけるくん。」

「今日はなんだか、雨が降りそうだよね~」

「あ、私!傘忘れた!!雨が降らないといいけど・・・。」

「そうだな。」

たけるくんの話に夢中になったからか、いつの間にか学校についていた。

「それじゃ、俺はここで。」

そう言って、たけるくんは3年の階へと向かっていった。

朝のショートホームルームが終わって、

私は次の教科の準備をしていた。

「なぎちゃん~!!」

「ふぇ!?なに、みっくん!?」

「お願いだ!昨日、バスケで居残りさせられて、家に帰って疲れて寝てね、その・・・宿題やってなくて」

「ノート、貸してほしいの?」

「そう!いいかな?」

「いいよ!なんか、大変だったね。」

私はそう言ってノートをとりだし、みっくんに渡した。

「マジ!ありがとう!!なぎちゃん天使~」

「そんな、ほめすぎだよ。」

私はみっくんの言葉に少し照れて赤らめてしまった顔を隠しすために、後ろを向いた。

「いや、本当にありがとうな!この仮は必ず返すから!」

みっくんの言葉に私はうなずき、次の教科の準備を続けた。


授業が終わり、私はランチルームへと向かおうとしていた。

「梨本さん、少しいい?」

後ろから私の苗字を呼ぶ声が聞こえた。

同じクラスの鶴巻紗理奈さんだ。

「あ、なんですか?つるまきさん。」

「すこし、校舎裏に、来てくれる?」

「え、あ、はい。いいですけど?」

私はつるまきさんに連れられ校舎裏にきた。

「ねえ、あんたさ~、みつるくんと付き合ってんの?」

「いや、みっくんとは付き合ってませんけど・・・」

「じゃあさ、みっくんとか馴れ馴れしいんだけど~てかさ正直、キモいだけど。」

「え?そんな・・・」

「あんまり、目立たない癖にみつるくんと仲良くしないで、あんた見たいなキモい女がみつるくんと仲良くするとむしずが走る」

「そんな、うぅ」

私は怖さと悲しさで涙が溢れてきた。

「うわぁ、泣き顔もキモいだけど、てかさ・・・」

「ここで、脱げよ。」

「うう、」

「あんたに拒否権はないんだよ!」

「う、わかりました・・・」

私は早くこの場を終わらせたい、その一心で服を脱ぎ始めました

「うわ、本当に脱いだし~、あんたさマジ変態だわ。」

「ううぅ」

「なんだよ、全部脱げよ!」

(助けて・・・たけるくん。)

そう、思ったその時・・・

「おい!何やってんだ!」

「え?みっくん?」

みっくんがすごい形相で走ってきた。

「おまえ、なに、なぎちゃん虐めてんだよ!」

「え?そのこれは・・・遊びで!」

つるまきさんはすごく、焦っていた。

「そうか、じゃあ、なんで・・・なぎちゃんは泣いてるんだよ」

「そ、それは・・・」

「なぎさを泣かせるんじゃねぇぞ、クソアマ・・・」

みっくんはつるまきさんの胸ぐらを掴んだ。

「ご、ごめんなさい!」

つるまきさんはすごく怖がっていた。

「みっくん・・・もう良いよ、私は大丈夫だから、」

私はつるまきさんを離すようにみっくんに言った。

そして、つるまきさんの前に私はたった。

「つるまきさん、恋はすごく難しい悩んで、悩んで、自分が押しつぶされそうで辛い、それでも・・・」

「それでも!恋はとても素晴らしい事なんです!!」

私は少し勇気が沸いた気がした。私以外にも、恋をして悩んでいる人がいるとしったからかもしれない。

「つるまきさん、一緒に頑張ろう、、、」

「梨本さん、私、私・・・」

つるまきは目に涙を溜めて言った。

「ごめんなさい!」

私はその姿をみて・・・

「うん、大丈夫だよ、辛いときは頼ってね。」

そう答えた。

「ふう~、一件落着、かな。」

みっくんはそう言いながら、さっきの怖い形相とは違い、優しい表情で私たちを眺めていた。


下校時・・・

さっきまで、雲っていた空に雨が降っていた。

「はぁ、雨が降っちゃったよぉ、傘は忘れたし、どうしよう」

私が独り言を言ってると後ろから心地いい声か聞こえた。

「雨が降っちゃったな、なぎさ。」

「あ、たけるくん。」

たけるくんは靴を履いて、傘立てからを傘をとりだした。

「もし、良かったら入るか?」

「え?う、うん。ありがとう」

私はすっと、たけるくんの傘に入りこんだ。

(たけるくん、良い香りがする。)

私はそんな変な事を思ってしまい、恥ずかしさのあまり顔を赤らめてしまった。そんな私をみてたけるくんは、

「なぎさ、顔赤いけど、風邪引いたのか?」

「え?いや、そんな事ないと思うけど、、、」

「どれ、少し触るぞ・・・」

「ひゃあ!」

そう言うとたけるくんは私のおでこに手を当てた。

私は更に顔が赤くなった。

「少し、熱いぞ?」

「それは、たけるくんが・・・おでこ、触ったからだよ」

「あ、そうか、すまんな。なぎさももう高校生だもんな」

たけるくんはそう言って遠くを見た・・・。

「ねえ、たけるくん。」

「ん?なんだ?」

「たけるくんのこ事好き・・・前から伝えたかった。

けど、伝えようと思うと緊張して、怖くなって・・・

でも!私!!たけるくんと一緒にいたい!付き合いたい!

お願いです。付き合ってください!!」

言っちゃった、言ってしまった・・・

緊張で体が震える、心臓がバクバクしてる・・・

フラれたらどうしよう、そう思うとなおさら怖くなってくる。

けど、私はもう、逃げない・・・答えを聞くんだ。

「本当の気持ちで答えて・・・」

たけるくんの顔を見て私はそういった・・・。

たけるくんはひとつ深呼吸をして、口を開いた。

「やっと、臆病に勝てたね、なぎさ、、、俺もなぎさが大好きだ。それに、なぎさを守るのは俺しかいないもんな」

私はすごく、うれしくて涙が出てきた。

「おい、おい、臆病を克服したのではないのか・・・」

「違うよぉ・・・これは嬉し泣きだもん、、、」

「そうか・・・なぎさ」

「うん?」

「俺は、なぎさに悲し涙を流せさせないよ・・・なぎさを守るから、だから安心してくれよ。」

たけるくんは笑顔で私にそう語りかけた。

「うん、頼りにしてるよ、たけるくん。」

いつの間にか雨は上がり綺麗な虹が空にかかっていた・・・。


お風呂に浸かり、ふと、たけるくんと付き合える事に実感して

小さい頃、遊園地でワクワクしながら遊んでる。そんな様な気持ちがした。

「明日は学校休み、、、そうだ!

たけるくんと何処か遊びに行こうかな。」

私はお風呂から上がると、すぐにたけるくんにメールをした。


[たけるくん、明日は空いている?]


すぐにたけるくんから返信がきた。


[空いてるよ、どうしたの?]


私は、再度たけるくんにメールを送った


[明日、何処かに遊びに行かない?]


たけるくんから再度返信が来た。

[うん、もちろん。いいよ、楽しみにしてるよデート]

「デ、デートなんて~そんな、でもデートか!」

私は、はしゃいでベットから落ちた。

「痛っ!うう、」

思わず、痛みでうずくまり痛みが消え始めると立ちあがり、

部屋の電気を消してベットに寝転びながら、明日どんな格好でいこうかを考えた・・・。

「スカートとかが良いかな・・・」

そう考える内に、私はいつの間にか眠りについていた。


デートの日なのかいつもより早く目が覚めると、私は朝食を済ませて、歯磨きをしたあとに、部屋に戻り昨夜ベットで考えた服に着替えてワクワクしながら、たけるくんの家へを向かった。

「おはようございます、梨本なきざです。」

私はチャイムを押して挨拶をした。

少しして扉が開き、たけるくんのお母さんが出てきた。

「あら~なきざちゃん、いらっしゃい」

「おはようございます。あの~たけるくんは・・・」

「たけるねぇ~、今準備をしてるみたいなのよぉ、外で待つのも大変だから寄って待ってる?」

「ありがとうございます。」

私は軽く会釈をすると、たけるくんの家にお邪魔させてもらった。たけるくんのお母さんは私をリビングへと案内して、キッチンへとお茶を取りに行った。

「はい、ど~ぞ。」

「ありがとうございます。」

私はお茶を一口飲み、そっとマグカップを置いた。

「たけるは幸せ者ねぇ~、なきざちゃん見たいな可愛い子と仲良くさせてもらって~」

「いえいえ、そんなに可愛くなんて、、、」

「なきざちゃんは可愛いし、謙遜する出きるいい子よ。」

「なきざちゃん、これからもたけるをよろしくね。」

「はい!これからこそ、よろしくお願いします!!」

たけるくんのお母さんは、優しい顔で微笑んでいた。

その姿はたけるくんの笑顔とすごくそっくりだった。

(たけるくんの笑顔はお母さん譲りなんだね。)

私はマグカップを手に取り、お茶を飲み干した。

飲み干したマグカップを置き終わると同時に、

たけるくんが扉を開けて入ってきた。

「おはよう、たけるくん」

「おはよう、なぎさ。」

私の挨拶にたけるくんは、譲りの優しい顔で微笑みながら

返事をしてくれた。

「それじゃあ、母さん行ってくる」

「たける、なぎさちゃんを守るんだよ~。」

「おう、なぎさはしっかりと守るよ。」

たけるとお母さんの会話で私は少し顔を赤らめながら、

たけるのお母さんに「お邪魔しました」と言い、しっかりと会釈をしてたけると家を出た。

「なぎさ・・・スカート似合ってるよ」

たけるくんの言葉に私はすごく照れてしまい、また、

顔を赤らめてしまった。

「ところで、なぎさ」

「どうしたの、たけるくん?」

「今日は何処に行く予定?」

「あ!!」

服装を選ぶのに集中してしまい、

何処に行くのか決めるのを忘れてた事に私は気づいた。

「たけるくん・・・ごめん!私は肝心な事、忘れてた!!」

私は先程とは違い顔を青ざめながら、たけるくんに謝った。

「大丈夫だよ、こっちで考えてた所があるから。」

「え、そうなの?」

「うん、ショッピングモールに行こう」

そう言うとたけるくんは私の手を握って、歩きだした。

(たけるくんの手、温かい・・・)

私はたけるくんの手をぎゅっと握りしめて一緒に歩いた。

たけるくんの体温を感じながら・・・。

しばらく歩いてショッピングモールに着いた。

「少し長く歩いたけど、大丈夫か?」

「うん、大丈夫だよ。」

たけるくんは優しく微笑んで

再び私の手をとりショッピングモールの二階へと足を運んだ。

着いた先は、ゲームセンターだった。

家族連れや、学生などですごくにぎわっていた。

「たけるくんは、ゲームセンターによく行くの?」

「 うん、わりとゲームセンターに行くよ。」

「そうなんだ、なんか意外だね。」

「なんで?」

「たけるくんはゲームよりスポーツ!って感じだったから」

「確かに、それはある(笑)」

たけるくんは爽やかに笑った。

その姿に私は心が弾むような高揚感を感じた。

「ねえねえ、たけるくん!」

「なんだ、なぎさ?」

「私、これやりたい。」

そう言って私はプリクラを指差した。

「いいよ、なぎさ一緒に撮ろう。」

私とたけるくんはプリクラを撮ることにした。

「プリクラ撮るなんてはじめてだよ・・・」

「そうなのか?」

「うん・・・、」

「じゃあ、今日がなぎさの記念すべき初のプリクラだな」

そう言うとたけるくんはプリクラ機の中に入った。

私もたけるくんに続いてプリクラ機の中に入っていった。

中に入り、お金を入れて画面を見た。

「すごい、色んな種類があるんだね!」

「意外と多いな・・・」

私とたけるくんは気に入った種類を選び決定をした。

準々に撮影が行われていく・・・

私は、たけるくんの優しい香りにドキドキしながら、カメラを見た。

「次は~ハグをして~」

プリクラの音声がそう言って私はすごく、緊張した。

「ハ、ハグ・・・」

私の姿をみて、たけるくんは

「なぎさが良いなら俺はハグするよ・・・」

そう照れくさそうに言った。

「私も、たけるくんが良いなら、ハグしたい・・・」

すこし、小声でそう言った。

「分かった・・・。」

たけるくんは優しく、そっと、私を抱きしめた。

(たけるくんの心臓の音がきこえる・・・)

私は緊張しているはずなのに、

なぜが安らかな気持ちになっていた。

先程まで、ザワザワ聞こえていたが、全く聞こえなかった

まるでここだけ別の空間のように感じた・・・。

ふと、気づくと、撮影が終わっていて

ラクガキ画面へと変わっていた。

「あ、ラクガキ画面だよ!何か書こう!」

私は照れを隠すためにラクガキをやった。

「なぎさ・・・」

「ん?」

チュッ・・・

「照れてるの、隠さなくていいよ・・・」

私は今、何が起きたのか一瞬、把握できなかった。

けど、確かにたけるくんの唇が私の唇に合わさったのは

分かっていた・・・。

「た、たけるくん・・・」

「ごめん、なぎさ、我慢出来ない・・・。」

「んんっ、、、」

たけるくんはさっきのハグとは違い、私の口の中に舌を入れて強く抱きしめた。

(体が熱くなってるのが分かる・・・)

私は成すがままに、たけるくんを受け入れた・・・。

しばらくして、私とたけるくんは

ショッピングモールを後にした。

(さっきの出来事で話しづらいな・・・)

ふと、たけるくんが止まった。

「この公園・・・子供の頃なぎさと一緒に遊んでたよな。」

「本当だ。あ、見て!あのジャングルジムまだある!」

「そういえば、なぎさがジャングルジムから降りれなくなって俺が助けたよな」

「そんなこともあったけ(笑)」

私とたけるくんは夕暮れの中、

子供の頃の思い出を語った・・・。

(今日の幸せが毎日続いてほしいな・・・)

「さて、そろそろ帰るか・・・」

「そうだね、ねえ・・・たけるくん、

これからも一緒にいてね。」

「おう、当たり前だ。」

私とたけるくんは手をつなぎ、公園を後にした。

家に帰って私は今日撮ったプリクラを筆箱に貼った。

「今日はすごいドキドキしっぱなしの一日だったな~」

私はそう独り言を言うとベットに横になった。

「たけるくんのキス・・・すごくドキドキした・・・」

子供の頃のから、たけるくんの事を知ってたけど

あんな、たけるくんは見たこと無かった・・・。

(初プリクラと初キスを

奪ってくれたのはたけるくんかぁ・・・)

そんな事を考えてた私はいつの間にか顔が熱くなってた。

翌日・・・

「眠い・・・」

昨日の事もあって、私はあまり眠れませんでした。

私は学校の準備をして玄関に出た。

「おはよう、なぎさ。」

「ふぁ!ビックリした~。」

目の前にはたけるくんがいた。

「ごめん、おどかすつもりは無かったんだ。」

「うん、大丈夫だよ!」

私はたけるくんと一緒に通学道路を歩いていた

ふと、明るい声が聞こえた。

「あれ?たける先輩と、なぎちゃんじゃん!」

「あ~おはよう、みっくん。」

「おはよう、 美鶴。」

「朝から熱いですね~!」

みっくんの言葉に私の顔が赤くなった。

「ヤボだぞ・・・美鶴。」

「す、すいません・・・。」

たけるくんの言葉にみっくんの腰が低くなった。

「あ、そう言えばたける先輩!

今度の大会のメンバー決まりましたよ!」

「そうなのか!?」

「はい!俺も先輩も入ってます!」

「そうか、良かった!頑張ろうな!」

そう言ってたけるくんはみっくんの肩をたたいた。

(こんなにも、はしゃぐ姿のたけるくんは珍しい・・・)

「二人とも頑張ってね!応援に行くから!」

「絶対、優勝するからな!」

たけるくんとみっくんはそう私に告げた。

授業が終わり他の生徒たちは教室を出ていき始めた。

気付くと私だけになっていた。

ガラガラー、教室の扉を開ける音が聞こえた。

その正体はみっくんだった。

「なぎちゃん、まだいたの?」

「うん、もう帰る準備も終わったから帰るけどね。」

「そうなんだ。すこし良い?」

「うん、どうしたの?」

「あのさ、たける先輩と付き合ってるの?」

「え?うん、まあ・・・」

「そうか、あのさ、この質問の後に言うのもあれだけど」

「俺、なぎちゃんが好きなんだ。」

「え?」

私は思いもよらない事態に頭が混乱した。

(みっくんが私の事を好き・・・)

「みっくんは優しいし頼りになる、けど・・・

私はやっぱりたけるくんの彼女でいたい!」

それを聞いた、みっくんは上を見上げて深呼吸した。

「今はまだ、たける先輩を越えれてないけど、いずれは

なぎちゃんを俺の女にするから!」

そう言って教室を後にした。

(この事はたけるくんに内緒にしておいた方が良いよね・・・)

私は、教室を後にした。

「なんか最近色々あったな~」

私は独り言をひとつ呟いた・・・。

(そう言えば来週、たけるくんの大会だった・・・)

「たけるくん、張り切ってたからね。」

私はたけるくんが大会に出ることをすごく楽しみにしていた。


お風呂に上がって私はたけるくんに電話をかけた。

(プルプル~ただいま、電話に出ることが出来ません)

「あれ?電話出来ない。」

私はもう一度電話をしたが、たけるくんは電話に出なかった。

「もう、寝たのかな・・・」

私は電話を枕元に置いて眠りについた。


翌日、いつもならたけるくんが玄関の前で待っているのに、

今日はたけるくんの姿はなかった。

(きっと、たけるくんバスケの練習してるのかも。)

そう私は思い一人で通学した。

「おはようございます。」

私がイスに座るとみっくんが暗い表情で私の元にきた。

「たける先輩、バスケの大会のために夜遅くまで練習してて・・・その帰りに車に引かれたらしい・・・

今は病院で入院中だって、恐らく大会には出れないと思う。」

私は、頭がまっ白になった。あれだけ頑張っていた

たけるくんがどうしてこんな目に合うのか、そう思うと

怒りさえ込み上げてきた。


学校が終わり私は真っ先にたけるくんのいる病院へと言った。

「たけるくん、入るね。」

「ああ、なぎさか・・・」

たけるくんは生気のない顔をしていた、

そんなたけるくんに私は声をかける事が出来なかった。

「ごめんね、たけるくん私はたけるくんが辛い時に、

声すらかけれない臆病な人間なんだ・・・」

私の目には涙があふれていた。

「こっちこそ、ごめんな・・・

大会でかっこいい所を、見せれなくて。」

たけるくんの目からも涙があふれていた。

「たけるくんはかっこいいよ、だから、だから・・・」

「無理しないで!辛い時は一緒にいるから!」

「なぎさ、ありがとう、」

私はたけるくんと抱き合い、二人で涙した。

病室の窓からはセミの泣き声が聞こえていた・・・。


大会当日、たけるくんは私と応援席から試合の眺めていた。

「やった!またみっくんが、ゴール入れたよ!」


「よし!美鶴の調子いいな。これなら行けるぞ」


みっくんの活躍もあって私たちの高校が1位をとった。

「みっくん、やったね!」

「なぎちゃん、」

「どうしたのうかない顔して、1位だよ!?」

「俺はたける先輩には勝てなかったわ・・・

たける先輩とお幸せにな。」

そう言ってみっくんは表彰台へと向かった。

(みっくん、ありがとうね。)

私は心でみっくんにお礼をして、

たけるくんの元へと向かった。

「たけるくん!」

「なぎさ、どうしたの?」

「これからも一緒にいてね、臆病な私ですが守ってね。」

「おう、任せて、なきざ。」


END












まず、この作品を書いての感想は、

大変の2文字ですね。

完成した時、思わずフリーダム!と叫び、

愛犬がビックリしてました-w-w

みなさん、これからも頑張りますので

応援よろしくお願いします。

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