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咳が止まらなくてめちゃくちゃ苦しい思いをした話

作者: 富士鷹なすび



 時は2017年12月初旬。平日の事でした。

 その日は職場で仕事をしており、これと言った不調もなく、いつも通り普通に過ごしておりました。

 ですが、お昼を過ぎた頃、なんだかだんだん喉の調子が悪いと言いますか、まるで喉に異物がへばり付いているかのような不快感に襲われ、いつしかそれはあやふやな不快感から明確な痛みとなって、私を苦しめ始めました。

 まあこの時点で苦しいというのは些か大袈裟な気もしなくもないですが、ただ次第に唾を呑むだけでも痛くなってしまい、いつも常備してある喉飴を舐めても芳しくない状態でした。

 念のためここで補足しておくと、私は決して喉が弱いというわけではなく、喉飴も職場がすごく乾燥しているだけという理由で、いつも持ち歩いているだけの事でした。

 なので、最初喉に不快感が出始めた時も「乾燥しているせいかな?」ぐらいにしか考えておらず、はっきり喉が痛いと自覚するようになってから初めて風邪だと思うようになりました。

 しかしその時はあまり重く受け止めておらず、喉の痛み以外はこれと言って問題もなく、その内勝手に治るだろうと安直に考えておりました。

 そしてそれは実際翌日になってみると本当に治っており、声が枯れる以外はいつもと何も変わらない状態まで戻っておりました。



 そう、この時までは(、、、、、、)

 本当に大変だったのは、実はここからでした。



 仕事から帰ってしばらくした後、何気なくテレビでも観ながら過ごしていた時、それ(、、)は突然やってきました。

 それまでなんの違和感もなく過ごしていたのに、不意に喉が──正確には喉頭辺りの内側から痒みのような感覚が走ってきたのです。

 それはもうまさに手が届くなら爪で掻きたいというほどの不快感で、何度咳をしてもそれは拭えず、特に就寝する時に酷く症状が現れるようになりました。

 まあなんせ、咳が止まらない止まらない。止めようにもどうしても喉にこそばゆい感覚が襲ってきて、咳をせざるを得ない状態。痰が絡む程度の咳ならまだ痰さえ出せばしばらく大丈夫なんですが、今回の咳はそういった類いのものではなく、五分置きには咳をしないと悶えてしまうくらいの症状でした。

 いわゆる空咳と呼ばれる類いのものだったんですが、これが本当に苦しい。普通にしているだけでも苦しいのに、先述にもあった通り就寝時──つまり横になっている時に顕著に現れ、その日は結局座椅子に座ったままほとんど一睡もできずに夜を明かしました。

 翌日。ちょうどその日はお休みだったので、朝早く近くの内科病院に向かいました。

 そこで症状を伝え、抗生物質や外用薬などをもらい、早速外用薬(皮膚に貼るシールみたいな薬)だけ使用して自宅へと戻りました。

 そうしてお昼を食べ、頂いた飲み薬を服用したのですが、それが全然効果は現れず、夜にまた飲み薬を服用して大人しく過ごしていました。

 ですが結局効果は現れず、その日も横になる事すら叶わず、ずっと座椅子に座ったまま一日を過ごしました。

 本当はその時点ですぐまた朝になったら病院に行こうかと思っていたのですが、頂いた薬は気管支を広げるタイプのもので、朝昼晩と三日分の薬を頂いており、ちゃんと飲み続けないと効果が出ないのかもと思い、薬を使い切るまでは様子を見ようと判断いたしました。

 しかし、薬を使い終わっても快方の兆しは見えず、その後に処方してもらったキツめの薬もイマイチで、結局二週間くらいしてからだんだんと治ってきました。

 その間もずっと咳に悩まされいたわけなのですが、ずっと薬だけを頼りに過ごしていたかというとそういうわけでもなく、薬を飲んでいる期間に、自分なりにネットで色々調べて、少しでも咳が良くなる方法を模索しておりました。

 結論から言うと咳が少し緩和したというだけで、決して完治とか、ましてすごく効果があったというわけでもないのですが、ネットなどで調べた方法によって、いくらか楽になる事はできました。

 さてここからは、その中でも効果があったんじゃないかな? という方法をご紹介したいと思います。

 しかしあくまでもこれは私の症状には効いたという話でありますので、もしも同じ悩みを抱えてこちらをご覧になっている方は、個人差なども考慮した上でお試しください。

 あと私は医者でもなんでもない素人のため、その辺りもあらかじめご了承くださいませ。



 ではまず一つ目は、マスク。



 なぜマスクが良いのかというと、私の空咳はどうやら空気が乾燥していると酷く症状が現れるらしく、その喉の乾燥を防ぐために、お風呂などを除いては一日中着けておりました。

 実際着けているのといないのとでは結構違いがあり、就寝時などもマスクを着けている事によって、少しは眠れるようになりました。



 続いて二つ目が、喉飴。



 これは上記と同じ理由で、喉の乾燥を防ぐために、よくマスクを装着したまま喉飴を舐めていました。これが割と具合が良く、喉飴を舐めている間は明らかに咳の回数が減りました。私は生姜成分の入った蜂蜜の雨を舐めておりましたが、喉を潤すタイプものならなんでもいいのではないかと。ただキシリトール配合とか喉に刺激のある物は避けた方がいいと思います。



 三つ目は、ぬるま湯



 これは咳に良いというか、咳を一時的に止める方法ではあるのですが、何度も断続的に咳をしてしまう時に、ぬるま湯を飲む事によって咳を少しの間だけ止める事が出来ました。

 ここでポイントなのが、ぬるま湯という点です。

 なぜぬるま湯がいいのかというと、温かい水では後で喉が乾燥しやすく、逆に冷水だと体が冷えて風邪の症状が悪化するからです。

 さらに言うとぬるま湯を一気に飲むのではなく、ちょっと口に含む程度の少量がベターです。空咳が酷いと頻繁にぬるま湯を飲む事になるため、多量に飲むより少量ずつにした方が体に負担も掛けずに済むので、あくまでも咳が続いた時にのみぬるま湯を少量ずつ飲むのが一番効果的なのです。



 四つ目は、蜂蜜。



 なんでも蜂蜜は喉に良い成分がふんだんに入っているらしく、標準サイズのスプーンで一杯口にするだけでも、喉の炎症などに良いらしいです。私も就寝前などに蜂蜜を舐めるようにしていたのですが、そこそこ効果がありました。

 注意点はアレルギー持ちの方や乳幼児などは絶対避ける事。特に乳幼児は体に悪影響を及ばしてしまうので(死亡事故もあるくらいに)特に気を付けましょう。



 最後に、トローチ。



 ぶっちゃけこれは裏技というか、どうしても咳が酷くて眠れなかった時に実践していたのですが、喉の乾燥を防ぐために、寝ながらトローチを舐めるという方法を一時的に取っていました。

 喉飴じゃダメなの? という方もいらっしゃるかと思いますが、喉飴だと虫歯になってしまう危険性があったので、私はノンシュガーで安心して舐めていられるトローチを選びました。万が一飲み込んでしまった時も空洞があるので、そこからどうにか呼吸が出来るかなという考えもあったので。

 ただやはり飲み込んでしまうと大変危険なので、これはもう本当に咳が酷くて何をしても眠れない! 辛くてしょうがない! という時のみ自己判断でやってみてください。



 いかがでしたでしょうか? 以上が私の咳対策なのですが、本当にこの時は薬を飲んでも咳が止まらなくて、夜も眠れない日々が続いて非常に辛い思いをしました。

 原因は主に風邪を引いた事による喉の過敏と乾燥なので、加湿器でもあればだいぶ違ったのかもしれませんが、生憎とそんな便利な道具を購入する余裕はなく、濡らしたタオルを部屋に干すだけで保湿効果があると聞いたのでそれを試すも、あまり芳しくなく……。そんなわけで、これまで記した方法で乗り切るしかありませんでした。

 まあこうして今を振り返ってみると、時間が解決したと言うか、日を追う事に軽くなっていったので、やはりゆっくり休養を取るのが一番の薬だったかなという気もします。なんにせよ、もう二度と同じような目に遭いたくないので、この経験以降、しっかり手洗いうがいを徹底するようになりました。やはり予防に勝るものはありませんね。

 今回の話で、皆さんに役立てるものがあるかどうかはわかりませんが、少しでも参考になればと思っています。

 それでは、皆さんも健康にはくれぐれもお気を付けて、2018年も無病息災で過ごされる事を心から願っております。





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― 新着の感想 ―
[一言] 就寝時の咳は辛いですよね。 自分も眠れないほど咳が出たことがあり、その時は耳鼻科に行って「喉が荒れていますね」と説明されて薬を貰って終わったのですが、何年後かにも同じ症状が出て、医者にいった…
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