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サブストーリー 彩月との過去

今回は遅くなりましたがバレンタインということでバレンタインネタで彩月と勇輝の過去のサブストーリーを書きました。楽しんで読んでくれると嬉しいです。(このストーリーは本編とはあまり関係がありません)

あれは今から3年前。そう俺が小学5年生の時の話しだ…

~3年前~

「ゆーくん」

「ん?なに?さつきちゃん?」

今日はさつきちゃんに家の近くの公園に呼ばれて来ている。

「今日は、何の日か知ってる?」

なんだっけ…今日は2月14日。あっ、そうだ。今日はバレンタインだったな。よく見たらさつきちゃん、もじもじしてるな…ちょっとからかっちゃおうかな。

「なんの日だっけ?なんかあったっけ?」

そんないじわるをしているとさつきちゃんは涙目になって今にも泣きそうだった。

「ひ…ひぐっ。ひどいよ。ゆーくんの…バカっ!」

そう言い残すとさつきちゃんは持っていたチョコレートとクッキーを地面に叩きつけてどこかに行ってしまった。ちょっとからかうはずが泣かせてしまった。俺は地面に落ちたチョコレートとクッキーを拾った。チョコレートは砂がついてクッキーは割れていた。俺は割れていたクッキーのひとかけらを食べた。

「…おいしい」

あまりのおいしさに思わず声にでていた。チョコレートも食べてみた。砂がついており口の中でじゃりじゃりしたがそれが気にならないぐらいおいしかった。俺は落ちているチョコレートとクッキーを全部拾い、走ってさつきちゃんの家に向かった。

「ハァ、ハァ…さつきちゃんに会って謝らなきゃ…でも、許して…くれるかな?」

そんな独り言をつぶやきながら走っているとさつきちゃんの家の前に着いた。幸いさつきちゃんの両親はこの時間働いているのでさつきちゃん以外の人が出てくることはないだろう。そんなことを思いながら俺はインターフォンを押した。ただし返事がなかった。もう一回押すとガチャッとドアが開いた。そこには部屋着に着替えていたさつきちゃんがいた。部屋着はピンク色で明るい感じだったが表情はそれとは反対に暗かった。

「あ…なに?ゆーくん…」

明らかに暗かった。それは声からでもわかるぐらいに…

「あ、あの…さっきはごめんね」

俺はそう言うと深く頭を下げた。そして…

「チョコとクッキーおいしかったぞ」

そう言うとさつきちゃんは驚いた顔をしていた。

「えっ!あれ食べたの?で、でもあれいっぱい砂がついてたり割れてたでしょ?」

「ああ…確かに砂がついてたり割れてたりしたな…でもな、それが気にならないぐらいさいっこうにおいしかったんだよ。言葉じゃ言い表せないぐらいに。だ、だからよ…その…これからも…」

「ん?なに?もう一回大きな声で言ってくれる?」

「あー、もう。だから、これからも俺のために毎年バレンタインチョコを作ってくれ!」

俺の素直な気持ちをさつきちゃんに伝えた。それを聞いたさつきちゃんの目には涙が浮かんでいた。

「えっ、俺またなんか変なこと言ったか?」

「ううん。言ってないよ…けどゆーくんからそんな言葉が聞けるなんて思わなかったから…うれしくて」

「お、おう。そうか」

「…」

「…」

しばらく沈黙が続いた。俺は恥ずかしくてさつきちゃんの顔を見れなかった。なにか話そうと思ったとき先にさつきちゃんが話しかけてきた。

「ねぇ、さっき言ったことって本当なんだよね?」

「う、うん。本当だよ」

「わかった…じゃあこれから毎年チョコ作ってあげるね」

そう言ってさつきちゃんは今日一番の笑顔を俺に見せた。そして、つい思ってしまった。『かわいい』と…

~3年後 バレンタイン~

「ゆうきー。今年もチョコ作ってきたよー」

「ああ、ありがとう。さつきちゃん」

俺がそう言うと彩月は顔を真っ赤にした。

「そ、その呼び方懐かしいね…ゆーくんっ」

「ああ…そうだな」

そんな会話をしながら俺は彩月から貰ったチョコを食べた。

「おいしい」

「ありがとう。また来年も作るからね」

「ああ…よろしく」

どうでしたか。彩月と勇輝の過去は…自分的にはいいと思っています(笑)受験生なので投稿が遅くなったりするかもしれませんが許してください。最後にここまで読んでくれてありがとうございました。

これからもよろしくお願いします。

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