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早口の人は頭がいいのだろうか?

「早口の人は頭がいいのだろうか?」

と僕はつぶやいた。


「ああ、始まった・・・」

と美少女剣士のミカがつぶやいた。


「うん・・・」

と小さい美少女魔法使いのリンが頷いた。


「今回はわりと、わかりやすそうなテーマ」

ともう一人の魔法使いのカナコも言った。


僕らはいまホワイト・ベアと戦っていた。

雪を操る、クマだ。

なかなかの強敵だ。だが僕の興味はそこではなく、早口に向かっていた。


「早口な人が頭いいか?って」

とホワイト・ベアの攻撃を捌きながら、ミカが僕に質問した。


「そう、早口だと頭が良いか」

「これは一般的にはゆっくり喋る人の方が偉い人が多いイメージよね?」

「そう、偉い人が頭がいいのか、まず疑問ではある。とはいえ、今回気になっているのは、早口だとアウトプット量が倍になるということなんだ。普通の人は時速15000文字程度で話している。で、速い人は、倍の3万文字だ。ちなみにローマ字入力だと4000文字くらい、かな入力だと8000文字くらいだ。」

「ローマ字とか、かなとかは良くわからないけど、早口の人とゆっくりの人ではアウトプット量が倍くらい違うということなのね・・・それはそう聞くと、かなり凄い違いのようにみえるわね。」

とミカがしっかりと考え始めた。


「そのスピードで一日中話すことが出来た場合、単純に二倍のスピードでアウトプットできるから、圧倒的に頭がいいということになるわよね・・・」

とミカは言った。


「そうなんだ。同じ時間話すことが出来て、同じ内容をずっと話していない限りは、二倍の、アウトプットを達成するわけだ。アウトプットの量を頭の良さと考えることが出来るならば、早口の人は、二倍の頭の良さを持っていると考えることができるんだ・・・」

「それは、おもしろいよね。そして・・・」

とミカが言いかけたところで僕も合わせて言った。


「「頭の良さの定義をしないといけない」」

僕とミカはユニゾンして言った。


「基本のアウトプット量が二倍になるのは、よく分かったわ。そもそも、その文字数で数えたところが凄いとおもうけど・・・」

「うん、今時のスマホは音声入力が凄いからね、試してみて計測したんだ。なんとなくで話すの嫌だから・・・」


「徹底してるわね・・・」

とミカが笑った。


「さて、すっきりしたところで・・・」

「倒そう」と聖剣『アロンダイト』を振った。


その聖剣は光り出し、この世界最強の力を存分に発揮することになった。


ドカァァァァンという音と共に、『サンダーチーター』を倒したのだった。


「特定の条件だったら早口の人の方がアウトプットは二倍ある」

僕の思考と異世界の旅は続く。


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